機能的脳画像の研究方法の進歩によって，脳機能の局在をヒトの生体画像として捉えることが可能となった。本論文では，まずヒトの機能的脳画像の歴史を概観することで，現状と問題点を検討する。そして近年，報告が爆発的に増加している安静時fMRIによって解明されつつある健常者，下部尿路障害（LUTD）患者の上位中枢における下部尿路機能のコントロールについて概説する。