学会賞 受賞演題・論文解説 第109回 日本泌尿器科学会総会
総会賞 排尿障害:臨床 人工知能によるハンナ型間質性膀胱炎の内視鏡診断支援システムの開発
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.30 No.1 72-75,
2022
著者名
岩城 拓弥
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
ハンナ型間質性膀胱炎(Hunner-type interstitial cystitis;HIC)は膀胱痛,尿意切迫感,頻尿,排尿時痛などの極めて不快な症状を呈し,生活の質を著しく低下させます。HICの診断と治療においてハンナ病変(Hunner lesion;HL)は極めて重要な膀胱鏡所見ですが,明確な画像診断基準はなく,上皮内癌やBCG関連膀胱炎などの他疾患に認められる類似発赤病変との判別は困難です。
深層学習は近年医療画像の分野で広く用いられており,膀胱鏡画像領域に適用した報告もあります¹⁾。そこでわれわれは深層学習を用いた「HL」と「HL以外の発赤病変(Control)」を分類するHL診断支援システムの開発を目指しました。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。