特集 間質性膀胱炎―新たな展開
治療
4)内視鏡手術・膀胱摘出
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.30 No.1 41-46,
2022
著者名
新美 文彩
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
間質性膀胱炎,膀胱水圧拡張術,ハンナ病変焼灼術,TUR-HD,膀胱摘出術
近年,間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(IC/BPS)の病型分類がゲノムレベルでも解明されつつあり,両者を混同して治療するのではなく,ハンナ病変の有無で適切な治療方針を立てる必要性があることを2019年の『間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン』では明記している。炎症性疾患であるハンナ型間質性膀胱炎(HIC)と非炎症性疾患であり機能性身体症候群との関連性が強く示唆されるBPSで,手術に対する適応が異なる。
手術療法における最新のトピックスとしては,膀胱水圧拡張術後のハンナ病変焼灼術が「ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道)」という名称で2022年より保険収載となったことに尽きる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。