特集 間質性膀胱炎―新たな展開
病態に基づく病型分類と治療戦略
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.30 No.1 16-21,
2022
著者名
秋山 佳之
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群,ハンナ病変,膀胱痛症候群,ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道),DMSO,膀胱水圧拡張術
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群のうち,膀胱粘膜にハンナ病変を認めるものを間質性膀胱炎(ハンナ型)(HIC),それ以外を膀胱痛症候群(BPS)と呼ぶ。HICとBPSは類似した臨床症状を示すが,その病態生理は異なる。HICは慢性炎症性疾患であり,膀胱上皮の剥離や粘膜下層の強度な炎症が膀胱全体に認められ,炎症に関連する多数の分子の遺伝子発現が亢進している。これに対して,BPSは膀胱粘膜におけるゲノム病理学的な炎症性変化がほとんどみられない非炎症性疾患である。両者を臨床的に区別するためには内視鏡におけるハンナ病変の診断が極めて重要である。
治療もHICとBPSの分類を明確にし,各々の病態生理に基づいた病型別戦略を立てることが肝要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。