Cutting Edge
論文解説 Effects of tadalafil versus silodosin on voiding function in male patients with non-neurogenic detrusor underactivity: A comparative study using propensity score matching
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.29 No.2 69-74,
2022
著者名
松川 宜久
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
男性下部尿路症状(male lower urinary tract symptoms;Male LUTS)を構成する病態として,前立腺肥大症にともなう膀胱出口部閉塞に加え,膀胱機能低下,すなわち排尿筋低活動(detrusor underactivity;DU)が注目されている¹⁾。実臨床において,明らかな神経疾患のないMale LUTSの約20~30%がDUをきたしているとの報告もみられる²⁾ ³⁾。前立腺肥大症にともなう下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)に対しては,α₁遮断薬,PDE5阻害薬など多くの治療薬が存在するが,DUに対する有効な治療法は存在せず,LUTS診療における今後の課題の1つである。
基礎研究などでは,α₁遮断薬,PDE5阻害薬の膀胱血流改善に関する報告が多数みられ,実臨床においても,膀胱血流の増加によって排尿機能の改善に寄与している可能性が考えられる。このような背景から,実臨床におけるDUに対するα₁遮断薬,PDE5阻害薬の効果について検討を行った。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。