特集 女性骨盤底医学の最前線
骨盤臓器脱と腹圧性尿失禁の診断
1)診断と検査[内診(台上診),超音波検査]
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.29 No.2 19-23,
2022
著者名
古山 将康
記事体裁
特集
/
抄録
疾患領域
腎臓
/
泌尿器
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
Pelvic organ prolapse,Cystocele,Stress urinary incontinence,Pubocervical fascia,Urethral hypermobility
超高齢社会では,QOLを阻害する骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse;POP)や尿失禁で泌尿器科や婦人科を受診する高齢者が増加している。腟内の十分な観察や下部尿路の状態の把握が重要である。POPは単に子宮が脱出するのみの単一疾病ではなく,骨盤底に位置する尿道,膀胱,ダグラス窩,直腸,会陰体が腟口に下垂する複合疾病であり,骨盤底臓器を総合的に対応する必要がある。POPの手術においては,術前の合併症としての尿失禁の頻度は高く,また術後に新たに出現する尿失禁も高頻度で出現する。骨盤底臓器の解剖学的支持機構の理解に基づいて,POPや腹圧性尿失禁の診断を台上診で慎重に診察し,経腟超音波断層法で下垂の動的な変化を把握するように心がけたい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。