3カ月以上の保存的治療によっても十分な改善が得られない脊髄障害に起因する難治性排便障害を有する患者に対して,ペリスティーン®(コロプラスト社)を用いた経肛門的洗腸療法(transanal irrigation;TAI)が2018年3月より保険適応となりました。それより以前は,ストーマ洗腸器具を患者さんに自費で購入していただき,皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)が外来でTAIを指導しておりました。しかし,ペリスティーン®の導入当初は保険点数が材料費より低く,病院側の経済的負担となっておりました。しかし,2020年4月の診療報酬改定により,在宅自己洗腸指導管理料800点(初回加算500点)に加え,材料加算2,400点(3カ月分まで請求可)が設けられ,病院の持ち出しは解消されました。
われわれの施設では,10年以上前より小児脳神経外科やWOCナースと連携して多くの二分脊椎患者の排尿・排便管理を実施しております。そこで,本研究では,当院におけるペリスティーン®を用いた1年間の安全性と有効性に関する長期使用成績と,TAI新規導入症例における腸内細菌叢の変化について検討してみました。