SUMMARY 脂質代謝を指標とした栄養アセスメントは,総コレステロール(TC)値と中性脂肪(TG)の測定による。それらの高値は脂質異常症の診断基準となる一方,低値は低栄養状態を反映する。しかし,脂質単独で低栄養の評価を行うことは適切ではなく,ほかの指標と組み合わせたアセスメントが必要である。脂質代謝,蛋白代謝,免疫能を指標として組み合わせたCONUTは,簡便に栄養不良患者を抽出することが可能である。