特集 MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
Ⅱ.臨床 3.MASLDと非侵襲的検査(NITs)
掲載誌
The Lipid
Vol.36 No.1 55-63,
2025
著者名
鎌田 佳宏
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
消化器
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代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
消化器内科
媒体
The Lipid
Key Words
FIB-4 index
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Ⅳ型コラーゲン7S
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CK-18F
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MRE
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超音波エラストグラフィ
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の重症度診断は,従来肝生検による組織学的診断がゴールドスタンダードとされてきた。しかしながら,肝生検には侵襲性があり,病態変化の把握のため頻回に行うことができない。また肝臓の数万分の一の組織から肝臓全体の重症度を判定することは難しい。これら組織学的診断の問題点を解決するのがスコアリングシステム,血液マーカー,画像診断による非侵襲的診断法(NIT)である。NITの進歩は最近めざましいものがあり,かなり正確に病態診断が可能となっている。これらNITの特性をよく理解し,組み合わせをうまく利用することがMASLDのマネージメントに大きく寄与する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。