見る脂質のページ〈さまざまなモダリティで見る脂質〉
第3回 化学と生物学の融合による脂質の可視化
掲載誌
The Lipid
Vol.36 No.1 4-8,
2025
著者名
樺山 一哉
/
新井 健太
/
蟹江 治
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
循環器
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
循環器内科
媒体
The Lipid
脂質は細胞膜の主要構成要素であり,エネルギー貯蔵や細胞間コミュニケーションにも関与する重要な分子群である。そのなかでも糖脂質(glycolipids)は細胞膜の恒常性を維持し,シグナル伝達や免疫応答において重要な役割を果たしている。しかし,これらの脂質の細胞内輸送や代謝の詳細なメカニズムはいまだ完全には解明されていない。解決手段の1つとして,顕微鏡を利用した分子動態解析が注目されているが,これまでの連載記事でも述べられているように,小分子の脂質を蛍光分子でラベル化すると,当該脂質分子の性質が大きく変化する問題がある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。