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第2回 ラマンイメージングによる脂肪滴形成過程のラベルフリー可視化
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.2 4-8,
2024
著者名
高橋 大智
/
梶本 真司
/
中林 孝和
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
脂質分子は生命を構成する重要な要素の1つであるものの,単一生細胞内の脂質単分子の動態をその場で分析する手法は十分に確立されていない。タンパク質の動態解析については,蛍光分子や蛍光タンパク質で目的タンパク質をラベル化し,蛍光顕微鏡を用いてその動態を観測することが一般的に行われている。しかし,小分子である脂質は,分子量が同程度(あるいはそれ以上)の蛍光分子でラベル化すると,脂質分子の性質が大きく変化する問題点があり,蛍光ラベル化の手法をそのまま脂質分子に適用することは難しい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。