特集 核酸医薬の進歩と今後の展望
Ⅱ.臨床応用 4.がんワクチン(mRNA)
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.1 65-70,
2024
著者名
廣橋 良彦
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佐々木 健太
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鳥越 俊彦
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
代謝・内分泌
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癌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
病理診断科
媒体
The Lipid
Key Words
mRNAワクチン
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MHC class I trafficking domain(MITD)
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抗原提示
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がん抗原
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細胞傷害性T細胞
共通抗原を標的としたペプチドワクチン療法は,多くの臨床試験においてこれまで有効な結果が得られず,実用化に至っていないが,近年,変異抗原を標的とするメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発が進み,臨床試験において期待できる結果が報告されている。これには,mRNAワクチンの技術開発研究,特に免疫効果の最適化が重要であったと考えられる。本稿ではmRNAがんワクチンのしくみと最適化の歴史,そして現在行われているmRNAがんワクチン臨床試験について解説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。