核酸医薬は従来の医薬品では治療困難な疾患に対する新しい創薬モダリティとして期待されている。2013年にKynamro®が承認されて以降この10年間で,実用化に至った核酸医薬が2品目から21品目まで増加したことから示されるように,国内外で核酸医薬の開発研究が活発化するとともに,核酸に関連する研究領域が近年急速に進展を遂げている。本稿では,代表的な核酸医薬であるアンチセンス核酸(ASO)とsmall interference RNA(siRNA)を中心に,その作用機序,薬効を高めるための化学修飾,薬物送達システム(DDS)技術について概説する。
特集 核酸医薬の進歩と今後の展望
Ⅰ.基礎 1.アンチセンス核酸およびsiRNA技術
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.1 14-19,
2024
著者名
大澤 昂志
/
小比賀 聡
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
核酸医薬
/
アンチセンス核酸
/
siRNA
/
化学修飾核酸
/
DDS
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