特集 核酸医薬の進歩と今後の展望
特集にあたって
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.1 12-13,
2024
著者名
尾野 亘
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
一般的な「低分子薬」や,がんの免疫療法で使われる「抗体医薬」に続く「第3の医薬品」として,『核酸医薬』に注目が集まっている。
核酸医薬とは,化学修飾型ヌクレオチドを主骨格とする薬で,化学合成により製造される。従来から開発が進んでいる代表的な核酸医薬には,アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO),small interference RNA(siRNA),アプタマー,デコイなどがある。核酸医薬は,高い特異性と,メッセンジャーRNA(mRNA)やnon-coding RNAなど,従来の医薬品では狙いにくい細胞内の標的分子を創薬ターゲットにすることが可能であり,化学合成品のため比較的短時間で候補を得やすく,次世代の医薬品として実用化が進んでいる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。