特集 副腎研究の最前線
Ⅱ.臨床 1.原発性アルドステロン症の診断と治療
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.2 39-44,
2023
著者名
横田 健一
/
曽根 正勝
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
原発性アルドステロン症
/
アルドステロン
/
ミネラルコルチコイド受容体(MR)
/
MR拮抗薬
原発性アルドステロン症(PA)は二次性高血圧の代表的な疾患の1つであり,本態性高血圧と比較して脳心血管疾患や心房細動,慢性腎臓病などの合併症のリスクが高い。2021年4月以降,わが国の血漿アルドステロン濃度の測定法がRIA法からCLEIA法へと変更された。それに伴い「原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021」が新たに策定され,スクリーニング値や各種機能確認検査においては新たに設定されたカットオフ値に基づいて診断を行う。原則として副腎静脈サンプリングに基づき病型分類を行い,片側性病変では副腎摘出術,両側性病変や手術の適応・希望がない場合ではミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬を中心とする薬物治療を行う。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。