特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
Ⅱ.肥満症診療ガイドライン2022 4.高齢者肥満の特徴と治療
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.1 62-66,
2023
著者名
松久 宗英
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
高齢者
/
サルコペニア肥満
/
フレイル
/
レジスタンス運動
高齢者における肥満は必ずしも血管疾患,認知症,死亡リスクとの関係が明らかでない。しかし,加齢とともに肥満はインスリン抵抗性を引き起こし,生活習慣病やがんなどの慢性疾患の発症に関わり,またサルコペニアやフレイルを来しやすくADLの低下につながる。治療においては,食事療法単独での減量は筋肉量を減少させるため,レジスタンス運動との併用が望ましい。また,高齢者高度肥満症患者に対して一定の効果が期待される減量・代謝改善手術であるが,わが国では66歳以上の高齢者には適応がない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。