特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
Ⅱ.肥満症診療ガイドライン2022 3.高度肥満症の特徴と管理
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.1 53-61,
2023
著者名
齋木 厚人
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
高度肥満症
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2型糖尿病
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フォーミュラ食
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減量・代謝改善手術
/
スティグマ
高度肥満症は,重篤かつ難治性の健康障害を合併しやすいうえ,従来の食事療法,運動療法,行動療法に抵抗性であった。また,多くの患者が心理社会的な問題を有している。高度肥満症は心身両面に関与する難治性疾患であり,「リバウンドする病気」といえる。加えて,自己責任論に基づくオベシティスティグマも問題となっている。近年,減量・代謝改善手術や有効な薬物療法の登場により,高度肥満症は治療できる疾患となりつつあるが,内科医や外科医のみならず,精神科医/心療内科医などのメンタルヘルス専門職,看護師や管理栄養士など,さまざまな立場の医療者が一体となって行う必要がある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。