特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
Ⅱ.肥満症診療ガイドライン2022 1.肥満症診療ガイドライン2022改訂のポイント
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.1 41-47,
2023
著者名
西影 星二
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廣田 勇士
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小川 渉
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
肥満症診療ガイドライン2022
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オベシティスティグマ
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高度肥満症
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小児の肥満と肥満症
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高齢者の肥満症
わが国では成人の肥満者の割合が年々増加しており,肥満症患者への対応の重要性は高まっている。一方で,肥満に関連した健康障害についての認知度は低い水準にあり,肥満症に対する社会の認知度の向上は重要な課題である。2022年に刊行された『肥満症診療ガイドライン2022』では,「高度肥満症」「小児の肥満と肥満症」「高齢者の肥満と肥満症」「肥満症治療薬の適応および評価基準」の4つの新たな章を設けた。肥満症の治療目標は,肥満・肥満症をもつ個人のQOL向上であり,肥満症治療と同時に,メンタルヘルスの評価や社会への対応を含めた心理的サポートも重要である。オベシティスティグマは肥満・肥満症治療の大きな課題であり,解消のためには行政,社会との連携,分野横断的連携が必要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。