特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
Ⅰ.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 3.動脈硬化性疾患予防に向けた食事療法の考え方
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.1 27-33,
2023
著者名
藤岡 由夫
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
代謝・内分泌
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循環器
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栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
食事療法
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脂肪酸
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コレステロール
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食物繊維
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食事パターン
動脈硬化は心血管疾患の発症や進展における大きな原因であり,その危険因子として糖尿病・耐糖能異常,脂質異常症,高血圧,慢性腎臓病,喫煙,非心原性脳梗塞・末梢動脈疾患,年齢・性別,冠動脈疾患の家族歴などがある。こうした危険因子発症の予防や治療において,食事を含めた生活習慣の是正は基本である。特に脂質異常症に対しては総エネルギー摂取量,炭水化物と脂肪のバランス,そしてコレステロールや脂肪酸の代謝を正しく理解することが重要である。『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版』では,脂質異常に対する食事療法は長年の臨床研究のエビデンスをもとに作成されており,本稿では食事療法について概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。