特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版/肥満症診療ガイドライン2022
Ⅰ.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 1.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版改訂のポイント
掲載誌
The Lipid
Vol.34 No.1 14-21,
2023
著者名
岡村 智教
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
トリグリセライド
/
絶対リスク
/
久山町スコア
/
アテローム血栓性脳梗塞
/
脂質管理目標値
2022年に改訂された『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版』のリスク評価の視点からみた主な改訂点として,はじめて随時(非空腹時)のトリグリセライドの基準値を設定したこと(175mg/dL未満),動脈硬化性疾患の絶対リスク評価手法として,冠動脈疾患とアテローム血栓性脳梗塞を合わせた動脈硬化性疾患の発症確率を予測する久山町スコアを採用したことが挙げられる。またリスク管理の視点からは,喫煙や細小血管症のあるハイリスク糖尿病の一次予防におけるLDL-Cの管理目標値を厳格化したこと,二次予防における糖尿病のLDL-Cの管理目標値を70mg/dL未満としたことなどが重要な改訂点である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。