World Watch
14年間のアメリカ研究生活を振り返って~日本でのトランスレーショナル型代謝研究の実現を目指して~
掲載誌
The Lipid
Vol.32 No.2 108-111,
2021
著者名
吉野 純
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
著者は,2021年の4月から,米国ワシントン大学医学部内科より,約14年ぶりに慶應義塾大学医学部・腎臓内分泌代謝内科に復帰し,臨床・研究・教育業務を開始いたしました。2007年に博士研究員(ポスドク)としてワシントン大学で研究留学を開始したときは,まさかこれほど長期間,海外生活を送ることになるとは夢にも思ってもおりませんでした。さらに,自分を育てていただいた古巣にこのような形で復帰させていただく機会を得ることも想像だにしていなかったので,自らの軌跡を振り返ると,今も不思議な感じが込み上げてきます。
私は,そういった意味では,臨床医として,ある種ユニークなキャリアパスを辿って参りましたが,その道中,多くの尊敬すべき恩師(メンター),素晴らしい同僚やチームメンバーに恵まれ続けてきたことを実感いたします。私にとりましては,これらの方々との出会いから学ばせていただいたことが,日本帰国後もかけがえのない財産となっております。本稿では,多くの方々に支えられた私の研究生活を振り返りたいと思います。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。