特集 オルガネラと脂質-基礎と臨床から-
Ⅱ.臨床
2-1.ライソゾーム病
掲載誌
The Lipid
Vol.32 No.2 54-60,
2021
著者名
小須賀 基通
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
ライソゾーム,スフィンゴリピドース,スフィンゴリン脂質,スフィンゴ糖脂質,酵素補充療法(ERT)
細胞内小器官のひとつであるライソゾームには,約60種類の酸性条件下加水分解酵素が存在し,ムコ多糖,スフィンゴ糖脂質,糖蛋白,核酸などのさまざまな基質の分解を行っている.脂質代謝にかかわるライソゾーム酵素の機能異常や基質の輸送障害が原因となるライソゾーム病には,スフィンゴ糖脂質の代謝障害であるゴーシェ病,ファブリー病,GM1・GM2ガングリオドーシス,スフィンゴ脂質とコレステロール代謝障害であるニーマン・ピック病A・B型,C型,コレステロールエステルやトリグリセリドの代謝障害であるライソゾーム酸性リパーゼ欠損症などがある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。