特集 オルガネラと脂質-基礎と臨床から-
特集にあたって
掲載誌
The Lipid
Vol.32 No.2 14-16,
2021
著者名
田口 友彦
/
村山 圭
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
われわれの体を構成している真核細胞は,多彩な細胞内小器官(オルガネラ)を有している。細胞膜を含め,オルガネラの輪郭を形成している「膜」の実体は,グリセロールを骨格とするグリセロリン脂質,スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴ脂質,およびコレステロールなどの脂質から構成される脂質二重膜である。真核細胞に発現している主要なグリセロリン脂質には,ホスファチジルコリン(phosphatidylcholine;PC),ホスファチジルエタノールアミン(phosphatidylethanolamine;PE),ホスファチジルセリン(phosphatidylserine;PS),ホスファチジルイノシトール(phosphatidylinositol;PI),などがある。スフィンゴ脂質には,セラミド,スフィンゴミエリン(sphingomyelin;SM),スフィンゴ糖脂質などがある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。