2007年以降,大規模な2型糖尿病ゲノムワイド関連解析(genome-wide association study: GWAS)の50本以上の論文が発表されており(GWAS Catalog ; https://www.ebi.ac.uk/gwas/),表に示す遺伝子(領域)が感受性遺伝子(領域)として報告されている。検出された1塩基多型(single nucleotide polymorphism: SNP)はノンコーディング領域に存在するものが多かったため,どのようなメカニズムで2型糖尿病発症のリスクとなるのか当初は不明であった。しかし,遺伝子解析技術の進歩や次世代シークエンサーの普及とともに,次々と新たな知見が報告されるようになってきた。なかでも転写因子が結合し,遺伝子発現を調節するエンハンサーが大きな注目を集めている。
「key words」GWAS,クロマチン構造解析,3C,エンハンサー
「key words」GWAS,クロマチン構造解析,3C,エンハンサー