Summary
好酸球は,システイニルロイコトリエン(CysLT)の主要な産生源の1つであるばかりでなく,CysLTに対する受容体を発現し,CysLTの刺激により遊走,接着因子発現上昇,サイトカイン産生,活性酸素産生,脱顆粒,生存延長といった作用を発揮する。気管支喘息において,好酸球とCysLTはともに主要な役割を果たしており,急性増悪だけでなく長期予後を左右する気道リモデリングにも関与している。ロイコトリエン受容体拮抗薬は気管支喘息だけでなく小児のウイルス性喘鳴に対しても有効な可能性があり,その機序においても好酸球が関与していると考えられる。
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脂質メディエーター最前線
Ⅰ.ロイコトリエンと免疫応答 好酸球性炎症におけるロイコトリエンの役割
Leukotrienes in eosinophilic inflammation
掲載誌
喘息
Vol.24 No.2 23-27,
2011
著者名
細木興亜
/
藤澤 隆夫
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
診療科目
呼吸器内科
/
アレルギー科
媒体
喘息
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。