原発性(閉経後)骨粗鬆症が大部分を占める女性と比較して,男性では続発性骨粗鬆症の割合が相対的に多い.糖尿病やCOPDなどさまざまな生活習慣病が続発性骨粗鬆症の原因となり得るが,特にCOPDにおける骨粗鬆症合併率は高いことが知られている.COPDでは慢性炎症や低体重,ビタミンD不足など非常に多くの骨折リスク因子が併存する.身体活動性の維持・改善を目標としたCOPDの管理において,骨粗鬆症に対する積極的なスクリーニングと治療介入が必要である.