関節リウマチは滑膜炎を病態の主座とする自己免疫疾患であるが,関節破壊や傍関節性骨粗鬆化,全身性骨粗鬆化などの骨障害を伴う.TNFなどのサイトカインによって破骨細胞の成熟が誘導され,骨吸収マーカーは上昇,骨形成マーカーは低下してアンカップリングを生ずる.治療薬であるメトトレキサート,TNFやIL-6を標的としたバイオ抗リウマチ薬は,関節リウマチの疾患活動性を制御するとともに,骨吸収マーカーを低下させて骨びらんの進行を抑制する.抗RANKL抗体は骨粗鬆症と同時に,骨びらんの進行を抑制する.
「KEY WORDS」Bone metabolic marker,osteoporosis,rheumatoid arthritis,treatment
「KEY WORDS」Bone metabolic marker,osteoporosis,rheumatoid arthritis,treatment