【特集 骨バイオイメージング】
Ⅲ.次世代骨バイオイメージング 3.微小領域X線回折法を用いた骨生体アパタイト配向性イメージング
Imaging of biological apatite crystallographic orientation in bone utilizing microbeam X-ray diffractometer
掲載誌
THE BONE
Vol.28 No.2 97-103,
2014
著者名
石本卓也
/
中野貴由
記事体裁
抄録
疾患領域
骨・関節
/
再生医療
診療科目
整形外科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
THE BONE
骨組織のナノレベルでの異方性構造を表す生体アパタイトの結晶学的配向性は,in vivo応力状態を反映し,骨力学機能を支配する重要な材料科学的指標となる.配向性イメージングは骨機能の健全性評価や機能化解明に不可欠な技術となっている.さらに,配向性は,骨組織そのものの機能評価のみならず,骨疾患治療薬剤の開発や骨インプラント設計の指針としても有望視されている.本稿では,インプラント周囲骨の解析に有効な海綿骨様組織内部での2次元的配向性イメージングならびに,配向性を基準としたインプラント表面形態の最適化に関するアプローチについて解説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。