医療技術の進展や疾患の多様化に伴い、救急体制の効率化と医療機関との連携が求められている。救急医療現場ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入が進められているが、その整備は十分ではない。特に、救急車内での患者情報の迅速な伝送は、早期治療や医療従事者の業務効率化において重要である。本稿では、岡山県加賀郡吉備中央町のDX化の具体例について考察する。