川畑 本日は、膠原病診療のエキスパートでいらっしゃる3人の先生方をお招きし、最近の膠原病診療の動きを、疾患ごとに教えていただきたいと思います。

関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)では、JAK阻害薬の登場や、treat to target(T2T)戦略の浸透によって、課題は残るものの、国内の寛解率は40~50%ほどになっており、この10年間で15%くらい上昇しました。それに比べると、その他の膠原病診療の進歩は遅いと感じますが、変化の兆しはみられます。

まずは、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)診療の進歩を取り上げたいと思います。