CUTTING-EDGE MEDICAL INTRODUCTION
遠隔ICU(Tele-ICU)の現在と未来
掲載誌
Pharma Medica
Vol.41 No.3 46-47,
2024
著者名
元山 文菜
/
川名 由貴
/
高木 俊介
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
/
手術・救急
媒体
Pharma Medica
遠隔集中治療(intensive care unit:ICU)は遠隔医療の一つであり、集中治療に習熟した医療従事者が協力して重症患者に対して行う、ビデオ音声通話やコンピューターシステムなどを用いた集中治療における診療支援システムである。遠隔ICUは現場医療に代わるものではなく、医療資源の活用とプロセスの標準化を通じて現場医療を強化するよう設計されている¹⁾。
日本のICUが直面している深刻な課題の一つが、集中治療専門医の不足である。現在、日本全国のICUベッド数は約7,200床であるが、集中治療専門医は約2,300名しかおらず人材不足が常態化している²⁾。同様の課題を有する米国のICUでは、2020年に集中治療専門医の22%の供給不足が発生しており、2035年には35%の供給不足が予想されている³⁾。これに対し、米国では現在約18%のICUが遠隔ICUを取り入れている⁴⁾。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。