連載 Medical Scope
多発性硬化症の診断マーカー研究の進歩
掲載誌
Pharma Medica
Vol.39 No.11 67-70,
2021
著者名
田中 章景
記事体裁
連載
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抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
神経内科
媒体
Pharma Medica
多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)では,診断に加え,再発や進行を判断する確実なマーカーが存在しないことが,臨床上の課題となっている。IgGインデックスやオリゴクローナルバンドは古くから,中枢神経炎症を反映する髄液マーカーとして使われてきた。ニューロフィラメントやGFAPは髄液・血液マーカーとして,重症度や疾患進行の予測因子となりうる可能性がある。また,マイクロRNAもMS病態を反映するマーカーとしての期待が高まっている。さらに,Nogo受容体アンタゴニストのLOTUSは,再発や進行を反映するマーカーとして有望である。しかし,これらのいずれもが感度,特異度の点で確実なマーカーとはいえず,さらなるマーカー開発が望まれる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。