特集 乾癬を見直す~臨床薬理学の観点から~
乾癬に対する顆粒球単球吸着除去療法
掲載誌
Pharma Medica
Vol.39 No.10 63-68,
2021
著者名
伊藤 圭
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
皮膚科
媒体
Pharma Medica
Key Words
顆粒球単球吸着除去療法,膿疱性乾癬,乾癬性関節炎
アフェレシスの1つである顆粒球単球吸着除去療法(granulocyte and monocyte adsorption apheresis:GMA)は,炎症性腸疾患の治療において有用であり¹⁾²⁾,その他,関節リウマチ³⁾,ベーチェット病⁴⁾などにも有効性が報告されている。また,皮膚科領域では壊疽性膿皮症,スウィート病,持久性隆起性紅斑など難治性の好中球性皮膚疾患に対して有効であったとする報告もある⁵⁾。一方,好中球性皮膚疾患の範疇に含まれる膿疱性乾癬に対しては,2010年に乾癬に生物学的製剤が適応拡大されたのにやや遅れ,2012年10月に株式会社JIMROのアダカラム®(GMA)が保険収載された。生物学的製剤をはじめとした薬剤による副作用症例,効果減弱例など薬物療法のみでは対応が難しい患者などに使用されるようになった。また,膿疱性乾癬だけではなく,臨床試験で有用性が認められ,2019年には乾癬性関節炎(関節症性乾癬)にも適応拡大された。
2021年現在,生物学的製剤は乾癬に対して10剤が使用可能となっており,両病型に対してGMAを使用する機会がない施設もまだ多いと思われる。
本稿では,膿疱性乾癬および乾癬性関節炎における生物学的製剤の現状,生物学的製剤の全盛期のなかにおけるGMAの機序,位置づけと有用性について,当院の症例提示を含めて述べる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。