全文記事
加齢黄斑変性up to date
AMDに対する光線力学療法
掲載誌
Pharma Medica
Vol.28 No.12 49-53,
2010
著者名
湯澤美都子
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
眼疾患
/
アンチエイジング
診療科目
一般内科
/
眼科
/
老年科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」滲出型加齢黄斑変性(age-related macular degeneration;AMD)は脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization;CNV)を伴い, CNVからの出血や滲出により急速に視力低下を生じる. 特に中心窩下にCNVが存在する場合, 視力予後は不良である. 光線力学療法(photodynamic therapy;PDT)は大規模臨床試験によって, 中心窩下CNVを有する滲出型AMDに対して安全性と有効性が確認された治療法であり, わが国では2004年5月より開始された. 滲出型AMDの特殊型であるポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy;PCV)に対しては, 第1選択の治療法になっている. ここでは, PDTの原理と方法, 臨床試験の結果から得られた適応と留意点, および展望について述べる. 「I. 原理と方法」PDTは静脈内にベルテポルフィンを静注する第1ステップと非熱レーザーをCNVに照射する第2ステップからなる(図1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。