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投稿日時:2018/02/02(金)

M-Review Hightlight
新刊アイ

No.55 2018.02.02 発行:株式会社メディカルレビュー社

ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2018/ホルモンのしくみ ―疾患別ケアのポイント―

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、各種現場で役立つ最新の医薬品情報を凝縮した、白衣に収まるサイズの医薬品事典『ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2018』、様々な部位で分泌されるホルモンの働きやホルモンが引き起こす病気についてまとめた『ホルモンのしくみ ―疾患別ケアのポイント―』のご紹介です。

 

【お知らせ】
新刊アイ No.53(2017.11.24発行)でご紹介した書籍『てんかんの教科書』の特設サイトを開設いたしました。
書籍の特徴や構成、著者の先生方のコメントや試し読みのコーナーを掲載しております。
また、PDF版や電子書籍サイトでの購入もできるようになりました。是非ご覧ください。
特設サイトURL:http://epilepsy-textbook.m-review.co.jp/

目次
新刊案内『ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2018』
脂質代謝異常に関する薬剤
新刊案内『ホルモンのしくみ ―疾患別ケアのポイント―』
消化管ホルモンによる食欲調節

新刊案内

『ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2018』

発行日 : 2018年1月20日
監 修 : 矢﨑義雄(やざき よしお)
所 属 : 国際医療福祉大学総長
 
ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2018

ご略歴(矢﨑先生)
東京大学医学部卒業。米国ハーバード大学、タフツ大学に留学後、東京大学医学部教授、東京大学医学部長、日本内科学会理事長、日本循環器学会理事長、日本医学会副会長、第28回日本医学会総会会頭などを歴任。2000年 国立国際医療センター総長、2004年から独立行政法人国立病院機構理事長を務め、全国144の国立大学を一括管理運営する国立病院機構の責任者として、提供する医療の質の向上と経営基盤の安定化に手腕を発揮。2012年より国際医療福祉大学総長に就任。

監修の矢﨑先生に本書の特徴をうかがいました。

「治療薬UP-TO-DATE」は医療従事者が臨床現場にて最新の医薬品情報を把握できるよう、毎年全面的に見直し、更新を行ってまいりました。
2018年版においては、今後さらに問題となる高齢者のポリファーマシーへの正しい知識を深めていただけるよう、「高齢者への薬物投与の基礎知識」について解説を加えていただきました。さらに、臨床で役立つ投薬・休薬等の情報を付録に追加し、すべての項目で使いやすさ、見やすさのための工夫を施しました。
患者さんが求める安全、安心で質の高い医療を、すべての医療従事者が恒常的に提供できるよう、本書がお役に立てれば大変幸甚に存じます。
(序文より抜粋)

※特設サイトにて特徴やポイント、購入者特典などの情報を掲載しております。
併せてご覧ください。
特設サイトURL:http://uptodate.m-review.co.jp

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ピックアップ
脂質代謝異常に関する薬剤

高尿酸血症と痛風 Vol.25 No.1, 78-81, 2017
角谷美樹 ほか

高尿酸血症のうちの80%程度がほかの生活習慣病を合併し、なかでも脂質異常症の合併率は50~60%程度と非常に高い。脂質異常症は動脈硬化のリスク因子であり、高尿酸血症もリスク因子である可能性が示唆されており、いずれも治療介入が必要である。脂質異常症の治療薬のなかには、血清尿酸値を低下させる作用を併せもつ薬剤も報告されており、高尿酸血症を合併する脂質異常症に対して使用が勧められている。本稿では脂質代謝異常に関する各薬剤の、尿酸代謝への影響について述べる。

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新刊案内

『ホルモンのしくみ ―疾患別ケアのポイント―』

発行日 : 2017年11月22日
編 集 : 赤水尚史(あかみず たかし)
所 属 : 和歌山県立医科大学内科学第一講座教授
 
ホルモンのしくみ ―疾患別ケアのポイント―

ホルモンの発見や内分泌の概念は19世紀後半から始まった。比較的新しい領域と言えるが、その後の内分泌学の進歩は素晴らしく、次々と新たなホルモンが発見され、それらの構造や機能が明らかにされてきた。さらに、ホルモンの産生機構、分泌様式や制御機構、受容体を介する情報伝達機構などが相次いで解明され、学問体系の一つとして位置づけられるに至っている。ホルモンが全身に作用することから、内分泌系は神経系や免疫系とともに臓器横断的なシステムであり、「生体の恒常性の維持や小児の成長や生殖を介した種の保存などに必須な機能を果たす」という特徴的な役割を担っている。
一方、内分泌学の進歩に伴って、内分泌学的異常による様々な疾患が見出され、それらの病因や病態が解明されてきた。必然的に内分泌学やホルモンは多くの疾患の診断や治療などに応用されるようになってきた。実際、ホルモンまたはその誘導体が様々な疾患の診断薬や治療薬として開発されている。さらに、ホルモン受容体も創薬のターゲットとなり、極めて多くの拮抗薬・刺激薬・修飾薬が臨床応用されてきており、内分泌学の臨床面での貢献は極めて高いと言える。
(巻頭言より抜粋)

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ピックアップ
消化管ホルモンによる食欲調節

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 169-173, 2017
上野浩晶 ほか

消化管は食物の消化や栄養素の吸収のみならず、多くの消化管ホルモンを分泌することでブドウ糖代謝、食欲、消化管運動、消化酵素や腸液の分泌調節、循環調節などの生理作用にもきわめて重要な役割を担っている。本稿では、中枢神経系における食欲調節メカニズムを概説した後に、消化管で産生される各種ホルモンによる食欲調節機構について、中枢神経系との機能連関を含めて概説する。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
2/9~2/11 29 日本臨床微生物学会総会・学術集会
三鴨廣繁
岐阜
長良川国際会議場 他
2/10 23 アトピー性皮膚炎治療研究会シンポジウム
中村晃一郎
さいたま
大宮ソニックシティ
2/15~2/17 42 日本角膜学会総会(角膜カンファランス2018)
近間泰一郎
広島
グランドプリンスホテル広島
2/22~2/23 51 日本痛風・核酸代謝学会総会
久留一郎
米子
米子コンベンションセンター
2/23~2/24 41 日本脳神経外傷学会
横田裕行
東京
東京ドームホテル
2/24~2/25 19 日本正常圧水頭症学会
徳田隆彦
京都
京都テルサ

Editor's eye

2017年、神戸と上野で「怖い絵」展が開催されました。
約80点の西洋絵画・版画が展示され、視覚的な怖さだけではなく、作品に隠されたストーリーを知ることで更に怖さを感じる新感覚の展覧会として話題を呼び、61万人を超える来場者を記録したそうです。

この展覧会を特別監修したドイツ文学者・作家の中野京子氏によるコラム(名画で読む「骨」の物語)が2015年から4回にわたり弊誌『O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―』で連載されました。名画の解説と共に、名画に隠されたストーリーの中から骨に関する内容を紹介しています。

コラムの冒頭部分は、M-Reviewの記事ページ(下記リンク先)から読むことができます。
興味のある方は、是非ご覧ください。
 第1回 スペイン・ハプスブルク家
 第2回 リチャード3世の骨
 第3回 骨なしヴァランタンとロートレック
 第4回 頭蓋骨は何を語る?

編集部S
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