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投稿日時:2017/10/27(金)

M-Review Hightlight
新刊アイ

No.52 2017.10.27 発行:株式会社メディカルレビュー社

甲状腺ホルモンと全身のつながりとは?

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、日本甲状腺学会創設60周年を記念して発行された書籍『甲状腺ホルモンと関連疾患』のご紹介です。
甲状腺ホルモンの多面的な作用、他の領域の疾患との関連を説明した本格的な学術書となっております。

目次
新刊案内『甲状腺ホルモンと関連疾患』
甲状腺発癌リスクの理解を深めるために
副甲状腺機能低下症とビタミンD治療
透析患者のCa・P代謝とその管理

新刊案内

『甲状腺ホルモンと関連疾患』

発行日 : 2017年10月5日
編 集 : 赤水尚史(あかみず たかし)
所 属 : 和歌山県立医科大学内科学第一講座 教授/
日本甲状腺学会 理事長
編 集 : 吉村弘(よしむら ひろし)
所 属 : 伊藤病院内科 部長/
日本甲状腺学会雑誌 編集委員長
編 集 : 山田正信(やまだ まさのぶ)
所 属 : 群馬大学大学院医学系研究科
内科学講座内分泌代謝内科学 教授/
日本甲状腺学会雑誌 編集委員
 
甲状腺ホルモンと関連疾患

「その疾患、甲状腺ホルモンと関係しているかも!?」
甲状腺専門医のほか、あらゆる領域の医師に送る
日本甲状腺学会創設60周年記念書籍

甲状腺ホルモンは全身のさまざまな臓器に作用し、各領域の疾患に関連しています。本書は、甲状腺ホルモンそのもののはたらきや、甲状腺ホルモンと22の疾患・領域との関連を網羅的に解説した必携の一冊です。

詳細はこちら

ピックアップ
甲状腺発癌リスクの理解を深めるために

Thyroid Cancer Explore Vol.2 No.1, 24-31, 2016
山下俊一

福島原発事故以降、小児甲状腺癌が注目されているが、被ばく線量の評価が最も重要である。チェルノブイリ疫学調査による放射線誘発甲状腺癌の病理組織所見はすべて乳頭癌であるが、Braf点突然変異ではなく、RET/PTCなどの遺伝子再構成が多く、放射線被ばくとの因果関係が推測されている。しかし、自然発症の甲状腺癌との鑑別は困難である。甲状腺濾胞細胞の可塑性とゲノム再構成が起きる病態生理の基礎を学ぶことで、放射線と甲状腺発癌リスクの関係についての理解を深める必要がある。

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ピックアップ
副甲状腺機能低下症とビタミンD治療

THE BONE Vol.30 No.4, 85-88, 2017
皆川真規

副甲状腺機能低下症の治療にはさまざまな理由から副甲状腺ホルモン(PTH)による補充療法は行われておらず、代わりに活性型ビタミンD製剤が用いられている。この治療ではPTH不足の病態で尿細管におけるカルシウム再吸収促進作用が代替できないために高カルシウム尿症をきたしやすく、長期治療による腎尿路系の石灰化や軟部組織の異所性石灰化などの合併症が問題となる。PTH製剤による新たな治療法が期待されている。

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ピックアップ
透析患者のCa・P代謝とその管理

Fluid Management Renaissance Vol.6 No.3, 38-44, 2016
加藤徳介 ほか

生体のCa・P代謝の恒常性は、腎臓・腸管・骨・副甲状腺などの標的臓器を介して、副甲状腺ホルモン(PTH)、ビタミンD(VitD)、線維芽細胞増殖因子(FGF)23などの液性因子とその受容体により維持されている。末期腎不全ではこの恒常性が破綻し、Ca・P代謝異常が必発する。この異常は全身疾患として患者の予後に重要な影響をもたらすことから、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)として疾病概念が確立してきた。透析患者の予後改善には、そのCa・P代謝を理解し、多くの治療法のなかから最善の治療を選択することが肝要である。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
11/8~11/9 69 日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会
東田有智
大阪
大阪国際会議場
11/11~11/12 22 日本心療内科学会総会・学術大会
乾明夫
鹿児島
城山観光ホテル
11/16~11/17 62 日本生殖医学会学術講演会・総会
杉野法広
下関
海峡メッセ下関 他
11/17~11/18 28 日本消化器癌発生学会総会
馬場秀夫
熊本
メルパルク熊本
11/18~11/19 54 日本小児アレルギー学会学術大会
吉原重美
宇都宮
ホテル東日本宇都宮
11/23~11/25 79 日本臨床外科学会総会
高山忠利
東京
東京国際フォーラム

Editor's eye

先週から急に気温が下がり、週末~週明けは台風21号の襲来で天候に悩まされる一週間になりました。今度は台風22号が発生し、今週末に日本列島に近づく可能性があるとの事です。今後の気象情報にご注意ください。

今回は、寒い日が続いたので「体を温める飲み物」のお話です。
紅茶・ほうじ茶・ココア・生姜湯・甘酒が体温を上げる効果が高いといわれています。生姜入りの紅茶や甘酒は更に効果が高そうですね。
アルコール類では日本酒や紹興酒、その他に赤ワインにシナモンやオレンジ、蜂蜜を入れて温めるホットワインがあります。
個人的には「焼酎のお湯割りに生姜を入れる」レシピが気になりました(焼酎は体を冷やしやすい飲み物に分類されていましたが……)。

今年の立冬は11月7日。これから更に寒くなる冬の季節に備えて、体を温めて風邪やインフルエンザ予防につなげたいですね。

編集部S
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