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投稿日時:2015/10/23(金)

M-Review Hightlight
新刊アイ

No.29 2015.10.23 発行:株式会社メディカルレビュー社

その関節炎、「慢性」ですか?

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
早期診断法および早期治療法を一般に供することにより関節炎の早期消褪を目指し、炎症関節の予後改善を目的に作成された『若年性特発性関節炎初期診療の手引き2015』のご紹介をします。

目次
新刊案内『若年性特発性関節炎初期診療の手引き2015』
尿酸と不整脈(心房細動)
透析患者の認知症と終末期医療
医療現場の感染管理を担う看護師の思いを共有しよう

新刊案内

『若年性特発性関節炎初期診療の手引き2015』

発 行 日 : 2015年10月1日
編  集 : 一般社団法人日本リウマチ学会
小児リウマチ調査検討小委員会
編集委員 : 岡本奈美(おかもと なみ)
代  表
所  属 : 大阪医科大学大学院医学研究科
泌尿生殖・発達医学講座小児科助教
岡本奈美
若年性特発性関節炎初期診療の手引き2015

ご略歴(岡本先生)
1992年 四天王寺高等学校卒業、1998年3月 大阪医科大学卒業、同4月 大阪医科大学小児科学教室入局、2000年4月 大阪医科大学大学院課程入学、2004年12月 医学博士号取得、枚方市民病院小児科勤務 医長、2007年4月 済生会吹田病院小児科勤務 医長、2012年1月 大阪医科大学小児科勤務 助教、2015年4月 大阪医科大学難病総合センター 副センター長(兼務)、現在に至る。

岡本先生に本書に込めた想いをうかがいました。

2007年に「若年性特発性関節炎(JIA)初期診療の手引き」が発表され、早や8年が経ちました。JIAに関する医療情勢の目覚ましい進歩をうけ、今般日本リウマチ学会より改訂版を上梓致しました。診断・治療のみならず、感染予防、運動管理、難治性病態などJIA患児を診療する上で必要不可欠なノウハウを全て詰め込みました。国外の診療指針との整合性やエビデンスに基づいた記載を重要視し、これ一冊で初期診療から専門医への紹介時期まで広く対応しています。JIAは希少疾患で専門医や参考図書も少ないため、全国津々浦々で孤軍奮闘されている方、小児リウマチを専門に目指す方など、JIA診療に携わる全ての医療者にとって麻姑掻痒の書となる事を願います。

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ピックアップ
尿酸と不整脈(心房細動)

高尿酸血症と痛風 Vol.23 No.2, 54-59, 2015
桑原政成 ほか

近年、尿酸と不整脈、特に心房細動との関係が明らかとなってきた。2010年にギリシャのLetsas KPらによって尿酸と心房細動の関係がはじめて報告されてから、現在までに尿酸と心房細動に関する論文は数十本にも及ぶ。これらの論文のほとんどが疫学研究によるものだが、コホート研究で、他のリスクを十分に考慮に入れたうえでも、尿酸が心房細動の独立した発症因子となることを明らかにした報告もある。尿酸と心房細動とが関係することは明らかとなってきたが、尿酸がどのように心房細動発症に関与するのかについては、まだ明らかにされていない。本稿ではこれまでの研究報告をまとめるとともに、その機序について考察する。

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ピックアップ
透析患者の認知症と終末期医療

Nephrology Frontier Vol.14 No.3, 36-40, 2015
岡田一義

日本透析医学会「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」に準じて、患者ならびに家族の意思決定プロセスが実施され、維持血液透析(hemodialysis:HD)の見合わせを検討する状況に置かれていることを確認し、終末期認知症患者のHD見合わせを検討する。なお、認知症自体ではHDの見合わせは検討してはならない。認知症患者は判断能力および自己決定能力に問題があり、透析の継続とともに認知症が発症するため、透析チームは導入時に事前指示書を作成する権利があることを患者に説明し、終末期に本人が希望する治療とケアの内容を明確にしておくことが重要である。

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ピックアップ
医療現場の感染管理を担う看護師の思いを共有しよう

インフルエンザ Vol.16 No.2, 59-63, 2015
清水宣明

今年度のインフルエンザの流行がどのようなものであるかは、終息してからの全体の様子をみてみなければ何とも言えませんが、連日のように大きな院内感染の発生や、そこでの不幸な結果が伝えられています。今回は、まさにその医療現場の最前線で奮闘している感染管理認定看護師の方々に、現場での取り組みや思いを自由に書いていただきました。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
10/29~10/30 48 日本甲状腺外科学会学術集会
伊藤公一
東京
青山ダイヤモンドホール
10/29~10/31 56 日本脈管学会総会
磯部光章
東京
虎ノ門ヒルズフォーラム
10/30~10/31 36 日本アフェレシス学会学術大会
野村恭一
川越
川越プリンスホテル
10/30~10/31 42 日本股関節学会学術集会
菅野伸彦
大阪
グランフロント大阪
10/30~10/31 49 日本てんかん学会学術集会
馬場啓至
長崎
長崎ブリックホール
10/30~10/31 27 日本脳循環代謝学会総会
田中耕太郎
富山
富山国際会議場
10/30~10/31 2 Asian Conference on Tumor Ablation 2015
田中正俊
福岡
アクロス福岡
10/31~11/1 52 日本臨床生理学会
百村伸一
さいたま
大宮ソニックシティ
10/31~11/1 13 1型糖尿病研究会
杉原茂孝
東京
TKPガーデンシティPREMIUM 神保町
10/31~11/1 12 日本周産期メンタルヘルス学会学術集会
松原茂樹
下野
自治医科大学地域医療情報研修センター

Editor's eye

10月31日はハロウィンですね。
ぱっと思い浮かぶのは、ジャック・オー・ランタンを模した“かぼちゃのおばけ”ではないでしょうか。
今ではさまざまな場所で見かけるこのジャック・オー・ランタン、もともとはカブで作られていたそうです。アメリカに移民したアイルランド人によって、生産量の多かったカボチャのランタンに変化したのだとか。

最近は以前にも増して仮装をする人が多く、街中でよく見かけるようになりました。
カブの“ランタン”はカボチャに比べて恐ろしいものが多く、カボチャに変化していなければ、ここまでの“ハロウィン・フィーバー”はなかったかもしれませんね。

編集部S
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