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投稿日時:2015/09/25(金)

M-Review Hightlight
新刊アイ

No.28 2015.09.25 発行:株式会社メディカルレビュー社

がん疼痛の管理における4つの側面

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、医療従事者にがん突出痛の適切な理解と、がん突出痛を管理するために臨床で役立つ情報を提供することを目的として作られた『がん突出痛のマネジメント』のご紹介です。

目次
新刊案内『がん突出痛のマネジメント』
院内キーステーションとしての緩和ケアチームとがん疼痛治療
新たに開発された抗体治療 卵巣がん
(臨床)家族性甲状腺癌

新刊案内

『がん突出痛のマネジメント』

発行日 : 2015年6月30日
監 訳 : 山口重樹(やまぐち しげき)
所 属 : 獨協医科大学医学部麻酔科学講座主任教授
山口重樹
がん突出痛のマネジメント

ご略歴(山口先生)
1992年 獨協医科大学医学部卒業、1998年 同大学院卒業(学位取得)、1998年 同第一麻酔科学教室助手、2000年から2002年 米国The Johns Hopkins大学留学、2002年 獨協医科大学麻酔科学教室講師、2006年から2010年 獨協医科大学病院腫瘍センター緩和ケア部門長兼任、2007年 獨協医科大学麻酔科学講座准教授、2012年 同主任教授、2013年から順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所客員教授兼任、2014年から名古屋市立大学医学部麻酔・危機管理医学分野非常勤講師兼任、現在に至る。米国ジョージア州でオピオイド鎮痛薬を用いた痛みの治療とオピオイド鎮痛薬の依存を併せて行うDr. Taylorを師事し、本書に出会う。

本書の発行にあたって、山口先生にコメントを頂戴しました。

がん突出痛のアセスメントとマネジメントは、がん疼痛管理において重要な課題です。しかし、本邦においてがん突出痛に特化した書籍はこれまで存在しませんでした。私が知る限りで、海外においても突出痛の専門書はたった4冊のみです。今回、その一つである「Managing Cancer Breakthrough Pain(和訳名:がん突出痛のマネジメント)」は、私のオピオイド治療の師であるDonald R. Taylor先生が、豊富な臨床経験を元にまとめられた書籍で、がん突出痛の教科書といっても過言ではありません。理解できていそうで、理解できていない突出痛について、定義から特徴、アセスメント、マネジメントまで判り易く解説しています。是非、がん突出痛の適切な理解を深めていただくために、本書の和訳本を監訳させていただきました。

詳細はこちら

ピックアップ
院内キーステーションとしての緩和ケアチームとがん疼痛治療

がん患者と対症療法 Vol.26 No.1, 8-14, 2015
的場元弘 ほか

2014(平成26)年1月に「がん診療連携拠点病院等の整備について」と題する通知が出され、「週1回以上の病棟ラウンドとカンファレンスの開催」「がん疼痛治療薬の緩和ケアチームによる初回処方」といった具体的な対応を求めている。また、これに先立って改定された「がん対策推進基本計画(平成24年6月)」では、過去5年間の総括として、がん疼痛治療に用いられる医療用麻薬消費量は依然として少なく、がん患者の除痛がいまだ十分に行われていないとしている。
これまでの緩和ケアチームの推奨一辺倒のあり方をやめ、実際に処方を含めて痛みの治療を行い、がん治療を担う担当医に対して疼痛治療のプロセスをみせる教育も重要であろう。
専門的緩和ケアとは何か。痛みの治療のプロフェッショナルとして、技術を一層高める必要がある。症例数が少なかったり、緩和ケアの臨床経験の少ないチームが多施設でフィールド体験しながら経験を重ねる仕組みの構築も重要である。

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ピックアップ
新たに開発された抗体治療 卵巣がん

がん分子標的治療 Vol.13 No.2, 37-45, 2015
濵西潤三 ほか

進行卵巣がんは、手術療法やタキサン系薬剤およびプラチナ製剤を用いた化学療法による集学的治療を行ってもその再発率は60%以上と高く、このような第1選択薬に抵抗性をもつようになると第2選択薬の奏効率は低いため、婦人科腫瘍のなかで最も予後不良とされており、新しい治療戦略が求められている。現在、卵巣がんに対して薬事承認されている分子標的薬はベバシズマブしかないが、臨床試験や治験において、その治療効果が有望視されている分子標的薬も多い。
そこで本稿では、①ベバシズマブの卵巣がんに対する市販後1年調査による安全性情報を含む最新のトピックス、②開発段階ではあるが今後の臨床応用が期待されている薬剤、③今後の展望について概説する。

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ピックアップ
(臨床)家族性甲状腺癌

Thyroid Cancer Explore Vol.1 No.2, 28-33, 2015
内野眞也

家族性甲状腺癌は症候性と非症候性、髄様癌と非髄様癌に分けられる。症候性は甲状腺癌以外の臓器の徴候が認められるものであり、多発性内分泌腫瘍症2型や家族性大腸腺腫症などが知られており、その多くは遺伝性であり、原因遺伝子がすでに明らかとなっているものが多い。非症候性は家系内に甲状腺癌のみが認められるものである。非症候性髄様癌は家族性甲状腺髄様癌(FMTC)である。非症候性の家族性非髄様癌家系は、乳頭癌によるものがほとんどであり、家系内に甲状腺癌が3名以上認められる場合は遺伝性の可能性が高い。本稿では家族性甲状腺癌、特に非症候性の家族性非髄様甲状腺癌(FNMTC)にスポットを当て、これまでに得られた知見を述べる。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
10/1~10/3 51 日本移植学会総会
猪股裕紀洋
熊本
ホテル日航熊本 他
10/1~10/3 54 日本鼻科学会総会・学術講演会
平川勝洋
広島
広島国際会議場
10/2~10/3 45 日本腎臓学会東部学術大会
林松彦
東京
東京ミッドタウンホール&カンファレンス
10/2~10/3 37 日本手術医学会総会
梅下浩司
大阪
大阪国際会議場
10/2~10/3 36 日本肥満学会
箕越靖彦
名古屋
名古屋国際会議場
10/2~10/4 37 日本臨床栄養学会総会
多田紀夫
東京
都市センターホテル
36 日本臨床栄養協会総会
白石弘美
10/3~10/4 28 新生児慢性肺疾患研究会
茨聡
鹿児島
鹿児島市立病院

Editor's eye

さわやかな秋晴れの季節になりました。
この“さわやか”は秋の季語だということをご存じでしたか。春には「のどか、うららか」、夏には「清々しい、心地よい」が相応しいとされていることもあるようです。
やがて秋も深まり冬に近づくと「小春日和」というワードをよく耳にします。この小春日和、アメリカでは「インディアンサマー」、中部ヨーロッパでは「老婦人の夏」と呼ばれているようです。厳しい寒さの中にふと現れる暖かな日、公園のベンチに佇む老婦人の情景が目に浮かぶようです。このようなネーミングひとつにもその地域の歴史が垣間見えて興味深いですね。

編集部S
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