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投稿日時:2015/06/12(金)

M-Review Hightlight
新刊アイ

No.25 2015.06.12 発行:株式会社メディカルレビュー社

最新の骨髄腫治療 免疫調節薬の決定版

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、免疫調節薬(IMiDs)の基礎から臨床までの幅広いテーマを網羅した『IMiDs 基礎と臨床2015』のご紹介です。

目次
新刊案内『IMiDs 基礎と臨床2015』
遺伝子変異診断
癌幹細胞における抗癌剤抵抗性のメカニズム
腹膜転移を有する膵癌に対するS-1+PTX経静脈・腹腔内併用療法の研究

新刊案内

『IMiDs 基礎と臨床2015』

発行日 : 2015年5月15日
総監修 : 赤司浩一(あかし こういち)
所  属 : 九州大学大学院医学研究院病態修復内科学教授
赤司浩一
IMiDs 基礎と臨床2015

ご略歴(赤司先生)
1985年~1993年 九州大学医学部第一内科、九州大学病院輸血部、九州厚生年金病院、原三信会病院勤務、1993年 スタンフォード大学病理発生学(Weissman IL研)研究員、2000年 ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所腫瘍免疫エイズ学講座助教授(Assistant professor)、2004年 同準教授(Associate professor)、九州大学病院遺伝子細胞療法部教授、2008年 九州大学大学院病態修復内科学教授、現在に至る。

本書の発行に際して、赤司先生にコメントをいただきました。

免疫調節薬(immunomodulatory drugs:IMiDs)という言葉を、骨髄腫治療における必須の治療薬カテゴリーとして頻繁に耳にするようになった。本邦では2015年3月に新しいIMiDsであるポマリドミドが承認を受け、サリドマイド、レナリドミドに続く形で今後、臨床現場でのIMiDsの活用がさらに進んでいくものと思われる。
本書は、IMiDsのもつ造血器腫瘍細胞の増殖抑制作用、免疫賦活作用など多彩な薬理作用を基礎の面から解説するとともに、実臨床においていかにIMiDsを役立てるべきかを、いずれも本邦の第一人者に依頼し、エビデンスとあわせご解説いただいた。
基礎から臨床まで幅広いテーマを網羅した本書が、最新の骨髄腫治療を考えるうえでの一助となることを期待したい。

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ピックアップ
遺伝子変異診断

高尿酸血症と痛風 Vol.23 No.1, 30-36, 2015
山田裕一

 

痛風と核酸代謝における遺伝子変異診断は、尿酸産生過剰の原因となる酵素異常症の遺伝子解析から進歩してきた。
HPRTの完全欠損は、高尿酸血症から自咬症を特徴とする重篤な神経疾患レッシュ-ナイハン症候群を発症する。このHPRT遺伝子HPRT1の研究は早期から着手され、遺伝子変異解析も進み、600を超える症例で変異が同定された。同様に高尿酸血症に神経症状が伴うPRPP合成酵素亢進症に関連する遺伝子解析が進んだ。酵素の触媒サブユニットをコードする遺伝子PRPS1に亢進症の原因変異が同定され、欠損症の変異もみつかり、PRPS1変異が難聴を併発する4つの症候群の原因となることが明らかになった。
遺伝子変異解析法も時代に応じて進歩し、最近ではエクソーム解析で網羅的に変異を同定することも可能であるが、変異による遺伝子発現への影響を知るうえでも、個々の遺伝子変異やmRNAの分析がまだ不可欠である。

 

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ピックアップ
癌幹細胞における抗癌剤抵抗性のメカニズム

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.2, 22-29, 2011
金浩敏 ほか

 

癌組織の根源とされる癌幹細胞は、抗癌剤や放射線治療に対して耐性を有し、癌の再発の原因となる細胞であると考えられていることから、癌幹細胞の治療標的化が癌の根治につながると期待されています。
しかし、さまざまな癌腫における厳密な癌幹細胞の同定と機能解析、治療標的化の研究についての報告事例は少なく、報告の多くが主に免疫不全マウスにおける腫瘍形成能の評価をされています。
本稿では、CD13(アミノペプチダーゼN)の抑制が癌幹細胞標的治療として有用性があることを交えながら、肝臓癌幹細胞の同定と治療抵抗性メカニズムについて述べられています。癌幹細胞を標的とする治療法については、さまざまな研究機関にて癌の根治に向けての研究が進められています。

 

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ピックアップ
腹膜転移を有する膵癌に対するS-1+PTX経静脈・腹腔内併用療法の研究

膵・胆道癌FRONTIER Vol.5 No.1, 44-47, 2015
里井壯平 ほか

 

腹膜転移に対するS-1+パクリタキセル(PTX)経静脈・腹腔内併用療法は、胃癌領域で良好な成績を収め、現在第Ⅲ相試験が進行している。われわれは、本治療法を膵癌腹膜転移患者に適用して、多施設共同第Ⅱ相試験を行っている。本稿では、本試験の科学的根拠、試験の実際、および当院での経験や展望について概説を行う。

 

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
6/13~6/14 27 日本レーザー治療学会学術集会・総会
赤居正美
東京
伊藤国際学術研究センター
6/18~6/19 40 日本外科系連合学会学術集会
内田英二
東京
京王プラザホテル
6/18~6/20 7 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
齋藤知行
札幌
札幌コンベンションセンター
6/19~6/20 46 日本膵臓学会大会
山雄健次
名古屋
名古屋国際会議場
6/20~6/21 80 日本温泉気候物理医学会総会・学術集会
倉林均
長野
軽井沢プリンスホテルウエスト
6/20~6/21 32 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
高増哲也
横浜
ワークピア横浜
6/20 94 日本消化器内視鏡学会近畿支部例会
樫田博史
大阪
大阪国際交流センター
6/21 25 ドライマウス講習会
斎藤一郎
東京
KDDIホール

Editor's eye

各地で傘のレンタルサービスが行われているのをご存じですか。NYでも話題になっているそうです。これからの季節はあまり傘を手放すことはなさそうですが、急な雨の際や、荷物が多いときなどに便利ですよね。

「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだになきぞ悲しき」 兼明親王

傘を借りるといえば、江戸城を築城した太田道灌の山吹伝説を連想します。道灌に蓑を貸して欲しいと乞われた農家の娘は、一輪の山吹の花を差し出します。歌に掛けて、貸せるような蓑ひとつ持ち合わせていないと答えたのですが、それを理解できなかった道灌は、古歌を知らなかった事を恥じ、それ以後歌道に励んで歌人としても名高くなったといいます。無知を克服し、いつの間にかそれを得意分野とする姿勢には学ぶべきところが多いですね。

編集部S
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