« 新刊アイ一覧へ戻る

投稿日時:2014/09/29(月)

Vol.74

M-Review hightlight
新刊アイ

No.17 2014.09.29 発行:株式会社メディカルレビュー社

分子標的治療薬による皮膚障害の早期治療を目指して

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、皮膚障害において各科が独自に判断の上で早期に治療を開始し、分子標的薬がスムーズに継続できることを目標とした『四国がんセンター編 分子標的薬を中心とした皮膚障害 診断と治療の手引き』のご紹介です。

目次
新刊案内『四国がんセンター編 分子標的薬を中心とした皮膚障害 診断と治療の手引き』
乳癌の薬物療法(主にアバスチン)と血圧管理
アトピー性皮膚炎と心身医学療法
微生物と感染症診療 緑膿菌

新刊案内

『四国がんセンター編 分子標的薬を中心とした皮膚障害 診断と治療の手引き』

発行日 : 2014年9月1日
編 著 : 四国がんセンター化学療法委員会皮膚障害アトラス作成ワーキンググループ
編著代表 : 青儀健二郎(あおぎ けんじろう)
所 属 : 四国がんセンター乳腺・内分泌外科/
四国がんセンター臨床研究センター臨床研究推進部長
青儀健二郎
『四国がんセンター編 分子標的薬を中心とした皮膚障害 診断と治療の手引き』

ご略歴(青儀先生)
1985年 広島大学医学部医学科卒業、1985年 広島大学原爆放射能医学研究所第二臨床部門(外科)入局、1986年 松山赤十字病院外科、1988年 国立病院四国がんセンター外科、1990年 広島大学医学部附属病院医員、1996年 同助手、1999年4月 国立病院四国がんセンター外科医師、2006年9月~2012年3月 独立行政法人国立病院機構四国がんセンターICU病棟医長(外科医長)、同臨床研究部頭頸部・胸部・呼吸器腫瘍研究室室長(2011年3月まで)、2012年4月~ 同統括診療部外来部化学療法科医長 兼 同外来化学療法室長 兼 同臨床研究センター臨床研究推進部臨床試験開発室長、2012年7月~ 同臨床研究推進部長。
専門:乳腺外科。

青儀先生に、本書の作成に込めた想いをうかがいました。

近年がん治療において分子標的薬剤を使用する機会が各診療科で増えており、有害事象として皮膚障害に遭遇する機会も多々ある。皮膚障害は患者のQOLを著しく低下させるため、当四国がんセンター化学療法委員会において対応策が議題となった際、当時皮膚科担当であった平川医師(現浜松医大)を含めて、皮膚障害の早期診断と迅速な加療を行うためアトラスを作成することとなり、早速ワーキンググループを立ち上げ、本書の編集を行った。皮膚障害の基礎的概説から、個別の事例検討、細かな対応に至るまで、各分野の担当者に、日常診療で多忙な中執筆してもらい、ついに科横断的な内容を持ったものを完成でき感無量であると同時に、出版に向けた関係諸氏のご尽力に厚く御礼を申し上げたい。今後、当院では地域全体で皮膚科医師を中心に皮膚障害に取り組む体制構築を目指して本書を活用する予定である。各ご施設でも本書を十分活用いただき、患者治療が円滑平穏に行われることを祈って止まない。

詳細はこちら

ピックアップ
乳癌の薬物療法(主にアバスチン)と血圧管理

CANCER BOARD 乳癌 Vol.5 No.2, 66-69, 2012
金井雅史

アバスチンを投与する際に臨床医が特に気を使う副作用は腸管穿孔、出血、血栓症です。これらの副作用は死亡例も報告されています。一方、アバスチン投与中に降圧薬を必要とするような高血圧が起こる頻度はおよそ10~30%と報告されており、その頻度は高いものの、降圧薬の投与によりコントロールは比較的容易で減量も特に必要ないことから、それほど注意を払っていない臨床医も多いのではないでしょうか。
本稿では、近年、治療効果との相関を調べた研究が増加しているこのアバスチンによる高血圧について、その管理、さらに血圧変化と治療効果との関係が、先生のご専門である大腸癌のデータを中心に紹介されています。

記事を読む

ピックアップ
アトピー性皮膚炎と心身医学療法

皮膚アレルギーフロンティア Vol.9 No.3, 60-62, 2011
羽白誠

アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)は心身症的な側面の強い皮膚疾患であることは広く認識されるようになってきました。しかし、実際に施行している医療機関は限られるためエビデンスが比較的少なく、特に向精神薬を使った治療に関してのエビデンスはきわめて少ないのが現状です。
ラテックスアレルギーをもつAD患者を対象としてモーツァルトの音楽を聴かせたところ、即時型アレルギーの皮内検査で膨疹の形成が抑制されたとの報告や、グループで講義と患者同士のフリートークを実施することで、他者理解を深め、ストレス対処行動や皮膚症状の改善が見られたという報告のように心理療法の有用例もみられるため、今後特に薬物療法のデータの集積を行っていくことが、日常臨床向上のために必要であると筆者は解説しています。

記事を読む

ピックアップ
微生物と感染症診療 緑膿菌

感染症道場 Vol.1 No.2, 22-30, 2012
松本哲哉

緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は、医療関連感染の起炎菌として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に次いで高い頻度で分離されている耐性菌です。日和見感染症の代表的な菌であり、自然環境中に広く存在しており、健常者でも腸管などに常在しているありふれた菌です。
しかし、特に耐性度が高い緑膿菌によって肺炎、菌血症・敗血症などの重症感染症に陥った場合は予後が悪いため、感染リスクが高い患者においては、培養検査を積極的に実施し、なるべく早期から起因菌の診断を行い、治療に結びつける対応を心がけるなど、その特徴をよく理解しておく必要があると筆者は述べています。

記事を読む

学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
10/1~10/3 57 日本放射線影響学会大会
馬嶋秀行
鹿児島
かごしま県民交流センター
10/2~10/3 48 日本てんかん学会学術集会
小国弘量
東京
京王プラザホテル
10/3~10/4 29 日本糖尿病合併症学会
門脇孝
東京
都市センターホテル 他
10/4 32 呼吸器・免疫シンポジウム
足立満
東京
海運クラブ
10/5 24 ドライマウス講習会
斎藤一郎
東京
KDDIホール

Editor's eye

まだまだ虫除け対策からは気が抜けません。
オフィスでも多くの電子蚊取り器が活躍しています。

ところで、蚊取り線香と聞くと豚の姿の容器を連想します。
“蚊遣り豚”がなぜこのような姿をしているかには諸説あるそうですが、その中でも興味深いのが、もともとは豚ではなくて猪に似せたもので、猪が「火伏せの神」として信仰の対象になっていたからであるという説です。実際に、猪を使いとする神社仏閣も少なくないようです。
由来を紐解いていくと身の周りの多くの物に、昔の人の知恵や願いが息づいていることに気づかされますね。

編集部S
  • このメールは「M-Review Highlight」に登録されているM-Square会員の方にお送りしています。
  • このメールは送信専用メールアドレスから配信しています。このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
  • 「M-Review Highlight」配信先の変更は、メールアドレス変更フォームからお願いします。
  • 内容・記事に対するお問い合わせは、お問い合わせフォームからご連絡ください。
Copyright(c) 2012-2014 Medical Review Co., Ltd. All Rights Reserved.