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投稿日時:2014/08/26(火)

Vol.71

M-Review hightlight
新刊アイ

No.16 2014.08.26 発行:株式会社メディカルレビュー社

胃がんの日常診療の向上にむけて

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、臨床医にとって必要な胃に関する病理学的知識をまとめ、代表的な肉眼像と組織像を提示している『臨床医のための胃がん病理アトラス』のご紹介です。

目次
新刊案内『臨床医のための胃がん病理アトラス』
胃癌手術におけるERASプロトコール
糖尿病入門 糖尿病合併症 糖尿病網膜症・黄斑浮腫の診療
うつ病をめぐる最近の話題 現代型うつ病とは

新刊案内

『臨床医のための胃がん病理アトラス』

発行日 : 2014年9月10日
監修代表 : 安井弥 (やすい わたる)
所 属 : 広島大学大学院医歯薬保健学研究院
分子病理学教授/
広島大学大学院医歯薬保健学研究院研究院長
安井弥
『臨床医のための胃がん病理アトラス』

ご略歴(安井先生)
1982年 広島大学医学部卒業、1987~1989年 米国スクリップス研究所生化学部門留学。2000年 広島大学医学部第一病理教授に就任後、2002年より現職。2013年より広島大学Distinguished Professor、2014年より広島大学大学院医歯薬保健学研究院長を併任。日本病理学会常任理事、日本癌学会理事、日本胃癌学会理事、2014年 日本病理学会総会会長。

監修の安井先生に、発行に際してのコメントをお寄せいただきました。

わが国では、胃がんの発生頻度は減少してきているものの、なお、罹患数は男女計で第一位である。一方、胃がんによる死亡は著しく減少しており、これには、胃がんの臨床の進歩が大きく貢献している。胃がんの病理学においても、わが国は従前より世界のトップランナーであり、臨床との密な連携により、今後もその位置に揺るぎないことを信じるものである。
胃がんの臨床では、胃の解剖・生理、病理、内視鏡、内科的・外科的治療等に関する基本的事項をすべて知ることが必要であり、とりわけ、治療に直結する病理の知識は不可欠である。本書は、2008年に創刊された『胃がん perspective』に掲載された病理に関する連載「専門医のためのアトラス」を加筆・修正のうえ再録したものであり、臨床医にとって必要な胃に関する病理学的知識をまとめ、代表的な肉眼像と組織像を提示している。
このアトラスが、胃がんの臨床に携わるすべての方のお役に立ち、胃がんの日常診療の向上に寄与し、ひいては、患者さんのためになることを願うものである。

詳細はこちら

ピックアップ
胃癌手術におけるERASプロトコール

栄養-評価と治療 Vol.29 No.2, 37-40, 2012
林勉 ほか

胃癌手術は消化器手術のなかでも比較的高侵襲な手術で、他の消化器手術よりも、術後の体重変化や経口摂取形態をはじめとした生活習慣、栄養状態へ与える影響が大きいため、周術期から術後遠隔期に及ぶ、シームレスかつ集学的な治療プログラムが必要です。
Enhanced Recovery After Surgery(ERAS)プロトコールは回復能力を最大限にするための集学的アプローチとして、手術による影響を最小限にとどめ、術後回復能力を最大限に高め、胃癌術後の回復を支持する利点を多く含んでいます。しかし、胃癌手術におけるその認容性と有用性についての知見は少なく、いまだエビデンスが確率されているとは言い難いのが現状です。
本稿では神奈川県立がんセンターでのERASプロトコールの認容性と利点や、今後の課題について考察されています。

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ピックアップ
糖尿病入門 糖尿病合併症 糖尿病網膜症・黄斑浮腫の診療

DIABETES UPDATE Vol.2 No.4, 18-22, 2013
高木均

糖尿病黄斑浮腫は網膜血管の透過性亢進に伴い黄斑部に浮腫を生じる病態であり、網膜毛細血管細胞の脆弱化と基底膜の肥厚が病理的に認められています。原因として長年にわたる高血糖への曝露による、酸化ストレス、炎症反応、特に血管内皮増殖因子(VEGF)の影響が知られています。黄斑浮腫は失明に至る疾患ではないものの、糖尿病網膜症の視力障害において最も頻度が高い原因疾患であり、その対処は重要な問題となっています。
本稿は糖尿病黄斑浮腫への治療法として臨床現場で多用されている、光凝固術、硝子体手術、薬物療法の3つの治療法の現況について概説されています。

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ピックアップ
うつ病をめぐる最近の話題 現代型うつ病とは

Pharma Medica Vol.30 No.3, 15-18, 2012
坂元薫

近年、うつ病の多様化がしきりと論じられるようになりました。
そのなかで話題に上がることが多いのが、若い人を中心に、自責感に乏しく他責傾向が目立ち、抑制症状よりも回避症状を主体とする病態を呈するような「現代型うつ病」です。
本稿ではそのような「現代型うつ病」が包含する病態(逃避型抑うつ、非定型うつ病、ディスチミア親和型うつ病)を概観し、その治療的対応について解説されています。
「現代型うつ病」が、うつ病かうつ病でないかの概念論争も重要ではあるが、そうした議論が、はたして実臨床にどれほど実りのある形で還元されるのであろうか、と筆者は疑問を呈しています。そういった診断学的gray zoneとも呼ぶべき状態像を呈する現代の若い人たちへの対応に焦点が当てられています。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
8/28~8/30 52 日本癌治療学会学術集会
竹之下誠一
横浜
パシフィコ横浜
8/29~8/30 23 日本脊椎インストゥルメンテーション学会
松山幸弘
浜松
アクトシティ浜松
9/4~9/6 25 日本性機能学会学術総会
荒井陽一
仙台
仙台市情報・産業プラザ(アエル)
9/5~9/6 31 日本ハイパーサーミア学会(第6回ACHO同時開催)
片山寛次
福井
AOSSA
9/5~9/7 54 日本臨床化学会年次学術集会
矢冨裕
東京
東京大学本郷キャンパス
9/6 14 日本内分泌学会四国支部学術集会
松久宗英
徳島
徳島大学蔵本キャンパス
9/6~9/7 20 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
石川誠
東京
京王プラザホテル 他
9/6~9/7 50 日本眼光学学会総会
吉澤達也
野々市
金沢工業大学
9/6~9/7 64 日本体質医学会総会
清野裕
大阪
中央電気倶楽部

Editor's eye

夏になると無性に着たくなるのが浴衣。
浴衣は、湯帷子の略で、貴人が沐浴の際に着用していたものが、湯上りに着て肌の水分を吸い取らせる目的で広く用いられるようになり、江戸時代に入って愛好されるようになりました。
もともと、白地の木綿を藍で染抜くのが原則で柄も大胆なものが多かったようですが、今では多様なデザインがあり、それぞれに意味が込められているようです。なかでも今まであまり目にしたことがなかったのが、“つばめ”柄です。意味は、「恋を運ぶ、家庭円満」。洋の東西を問わず、つばめが幸運の象徴なのは興味深いです。

今年は浴衣を新調して、花火大会へ行ってきました。
あいにくの強風でしたが、間近で見ることができ、とても迫力がありました。

編集部S
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