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投稿日時:2014/05/26(月)

Vol.61

M-Review hightlight
新刊アイ

No.12 2014.05.26 発行:株式会社メディカルレビュー社

16領域139疾患へと大幅アップデート! 最新の診療ガイドライン

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、一般臨床医が日常診療で多く遭遇する疾患について、日本の代表的なガイドラインから必要な情報を抜粋し、具体的な処方例を加え解説している『診療ガイドライン UP-TO-DATE 2014-2015』のご紹介です。

<お知らせ>
『診療ガイドライン UP-TO-DATE 2014-2015』の特設サイトでは、書籍のより詳しい情報をご覧いただけます。

目次
新刊案内『診療ガイドライン UP-TO-DATE 2014-2015』
慢性疼痛におけるニューロイメージングの実際
糖尿病経口治療薬の変遷―インクレチン関連薬の登場まで―
メタボリックシンドロームと食塩感受性―ミネラルコルチコイド受容体の活性化―

新刊案内

『診療ガイドライン UP-TO-DATE 2014-2015』

発行日 : 2014年5月10日
監 修 : 門脇孝 (かどわき たかし)
所 属 : 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
監 修 : 小室一成 (こむろ いっせい)
所 属 : 東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授
監 修 : 宮地良樹 (みやち よしき)
所 属 : 京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授
門脇孝
『診療ガイドライン UP-TO-DATE 2014-2015』

ご略歴(門脇先生)
1978年 東京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院第三内科医員を経て、1986年 アメリカ国立衛生研究所糖尿病部門客員研究員、1998年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科講師、2001年 同助教授、2003年より現職。
2011年より東京大学医学部附属病院長、現在に至る。

監修の門脇先生より、発刊に際してコメントをいただきました。

『診療ガイドラインUP-TO-DATE』は、一般臨床医が日常診療で多く遭遇する疾患について、日本の代表的なガイドラインから診療に必要な情報を抜粋し、具体的な処方例を加え解説しています。2010年の初版以来2年毎に全面改訂を行い、今回、改訂第3版『2014-2015年版』が発行されました。
今版では、遭遇頻度の高い疾患・症候を中心に16領域139疾患へと大幅に収載内容を増やしました。最新のガイドライン情報に加えて、本書の特長である経験豊富な専門医師の知見、ガイドラインを超えた最新情報も充実し、好評の「ガイドライン活用のポイント」、「専門医へのコンサルト」と合わせて、実践的なマニュアルとして大いに役立てていただけるものと確信しています。
本書が、研修医や勤務医、開業医など、多様な疾患の実地臨床に携わる医師、薬剤師の方々などに活用され、エビデンスに基づく適切な診療の実現のために役立つことを願っています。

詳細はこちら

特設サイトより目次とサンプルページをご覧いただけます

ピックアップ
慢性疼痛におけるニューロイメージングの実際

Locomotive Pain Frontier Vol.2 No.1, 14-19, 2013
池本竜則

慢性疼痛の解釈には生物・心理・社会の3要素を考慮する重要性が指摘されてきており、「不快情動である痛み」は、身体の痛みだけでなく「心の痛み」に対しても共通した神経回路で認知される可能性が示唆されています。また、痛みの認知は脳で行われるという考えに基づき、痛みのニューロイメージング法が発展してきており、痛みに伴う不快な情動体験を心の動きとして、脳内神経活動で評価する試みも行われています。
本稿では、健常者の感じる一般的な「痛み」と疼痛患者が苛まれる「痛み」について、脳機能イメージングの視点における脳内病態スペクトラムから考察されています。さまざまな病態から構成されうる慢性疼痛に対して確立した治療法はなく、痛みと共存する生き方の重要性も指摘され始めており、ニューロイメージングによる新しいアプローチが期待されます。

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ピックアップ
糖尿病経口治療薬の変遷―インクレチン関連薬の登場まで―

DIABETES UPDATE Vol.1 No.2, 28-31, 2012
黒瀬健 ほか

糖尿病治療に関する歴史は、治療に携わる現代の医療者に役立つ様々な示唆を与えてくれます。
本稿では、糖尿病治療に大きなインパクトを与えたインクレチン関連薬が登場するまでの経口治療薬が辿った道筋がまとめられています。
インクレチン関連薬の登場によって、経口血糖降下薬の使用は大きく変化しつつあります。これまでの薬物治療が辿った道筋は、糖尿病の病態を解明する道筋と重なることから、新たな薬の登場によって、未解明部分の糖尿病の病態が新たに明らかになることが期待されています。

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ピックアップ
メタボリックシンドロームと食塩感受性―ミネラルコルチコイド受容体の活性化―

Diabetes Frontier Vol.22 No.5, 489-493, 2011
柴田洋孝 ほか

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪、高血圧、耐糖能異常、脂質異常症などが蓄積した症候群です。米国のNational Health and Nutrition Examination Survey(NHAES)のサブ解析によると、メタボリックシンドロームの心血管疾患の相対危険度は2.35倍であるなど、心血管リスクが高まることが示されています。
一方、副腎でアルドステロンの自律的な過剰産生が原因となる原発性アルドステロン症(primary aldosteronism:PA)では、心血管疾患のリスクが約3~5倍高くなることが示されています。さらに、メタボリックシンドロームでは血中アルドステロン濃度が正常~高値を示し、高血圧症の治療にはミネラルコルチコイド受容体(mineralocorticoid receptor:MR)拮抗薬が有効であることもわかっています。
本稿では、このような背景にもとづいて、メタボリックシンドロームの病態におけるMRの病的な活性化に関する現状での知見が概説されています。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
5/29~5/30 50 日本肝臓学会総会
泉並木
東京
ホテルニューオータニ
5/29~5/31 36 日本血栓止血学会学術集会
宮田敏行
大阪
大阪国際交流センター
5/30~6/1 113 日本皮膚科学会総会
岩月啓氏
京都
国立京都国際会館
5/30~6/1 49 日本理学療法学術大会
長澤弘
横浜
パシフィコ横浜
5/31~6/1 31 日本TDM学会・学術大会
越前宏俊
東京
ソラシティカンファレンスセンター

Editor's eye

もうすぐ梅雨がやってきます。
雨に関する話題で印象に残っているもののひとつが“ファフロツキーズ現象”です。
空からカエルや魚などの異物が降ってくる現象で、“FAlls FROm The SKIES”の略。日本でも古くから“怪雨”という名で知られてきました。

村上春樹の小説『海辺のカフカ』のワンシーンに出てきたことがきっかけで、ファフロツキーズ現象を初めて知りました。水棲生物の落下事例が目立つこと、混在ではなく単一種であることも大変興味深いです。

外に出かけるのが億劫な雨の日には、超常現象について考察してみるのも良いかもしれませんね。

編集部S
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