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投稿日時:2018/06/22(金)

M-Review Highlight
学会アイ

No.90 2018.06.22 発行:株式会社メディカルレビュー社

臨床腫瘍学の国際化:Beyond Borders -Nation, Organ, Profession-/みんなで拓こう新しい時代のエンパワードSST

今週は群馬県渋川市、大阪府北部と大きな地震が続きました。
震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
不自由なこと、不安なこと、困難な状況が続いていることと思います。
皆様が一日も早く元気になれますよう願っています。

さて、本号では「第16回日本臨床腫瘍学会学術集会」「第24回SST全国経験交流ワークショップ in 東京」をご紹介いただきます。ぜひご覧ください。

目次
「第16回日本臨床腫瘍学会学術集会」2018年7月19日(木)~21日(土)
がん免疫療法の分類と現状
「第24回SST全国経験交流ワークショップ in 東京」2018年7月28日(土)~29日(日)

学会・研究会開催のお知らせ

第16回日本臨床腫瘍学会学術集会

会 期 2018年7月19日(木)~21日(土)
会 長 中西洋一
(九州大学胸部疾患研究施設教授)
会 場 神戸国際会議場 他(兵庫県)

この度、2018年7月19日(木)、20日(金)、21日(土)の三日間、神戸市におきまして、第16回日本臨床腫瘍学会学術集会を開催させていただくことになりました。
今回の学術集会はテーマを「Beyond Borders -Nation, Organ, Profession-」としました。
海外から各領域の著名な研究者を招聘し、国際的にも最新かつハイレベルの議論を行える学会となることを目指します。またトラベルアワードの枠を拡大し、より多くの演題を集めたいと考えています。
国内では、本学術集会より学術プログラム企画方法が見直され、15の領域部会が新設されました。臓器・職種横断的なプログラム編成を行い、バランスのとれた学会を目指します。さらに、激動する臨床腫瘍学、薬剤開発や規制、法規など、今最も注目されるトピックスをテーマとし、充実したプログラムを計画しています。
国を超えて、臓器を超えて、職種を超えて、がんに関わる全ての人にとって有意義な学術集会となるよう全力を尽くして準備させていただく所存です。
7月の神戸にて、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げています。

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www.congre.co.jp/jsmo2018/

ピックアップ
がん免疫療法の分類と現状

がん分子標的治療 Vol.15 No.2, 15-19, 2017
玉田耕治

がんに対する免疫療法の試みには100年以上の歴史があるが、長い間がんに対する標準治療として認められるレベルの臨床効果を示すことは困難であった。しかしながら、2010年代になり腫瘍反応性T細胞に対する免疫抑制の阻害を目的とした免疫チェックポイント阻害薬が開発されると、その優れた治療効果によりがん免疫療法の重要性が高く注目されるようになった。2017年現在、代表的な免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体は6種類(日本では5種類)のがんに対して承認されており、非小細胞肺がんの一部においては、化学療法薬や分子標的薬よりも先に投与を推奨される第1選択薬として認められている。また、次世代のがん免疫療法として、抗PD-1抗体以外の免疫チェックポイント阻害薬、制御性T細胞(Treg)や骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)などの抑制性免疫細胞の除去や機能阻害を目指した治療法、遺伝子改変を加えたリンパ球を利用した免疫細胞療法、がん免疫療法同士あるいはがん免疫療法と化学療法などの組み合わせによる複合的がん免疫療法の開発など、多くの治療法の開発が世界中で積極的に進められている。本稿では、がん免疫療法の歴史や基本となる概念を紹介し、現在注目されているがん免疫療法について論述する。

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学会・研究会開催のお知らせ

第24回SST全国経験交流ワークショップ in 東京

会 期 2018年7月28日(土)~29日(日)
大会長 安西信雄
(帝京平成大学大学院臨床心理学研究科教授)
会 場 帝京平成大学 池袋キャンパス(東京都)

【テーマ】
 「みんなで拓こう新しい時代のエンパワードSST」
【会長講演】
 「e-SSTをめざして」丹羽真一
【シンポジウム】
 「SSTは進化する-エンパワードSSTの実際」
 (シンポジスト:福田正人、向谷地生良、池淵恵美、丹羽真一)
【ランチョンセミナー】
 「新しい世代の認知行動療法」熊野宏昭
 「統合失調症におけるリカバリーゴールの意義」平安良雄
【分科会】
 「グループの力を活かすSST」「アセスメントと行動分析」
 「子どもの支援のためのSST」「効果的な就労支援・定着をめざすSST」
 「オープンダイアローグから学ぶ」「マインドフルネス」など多数

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://24th-workshop.jasst.net/

お問い合わせ:第24回SST全国経験交流ワークショップin東京 運営事務局
(株)トリョウビジネスサービス内 24workshop@jasst.net FAX03-3547-9684

学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
6/23~6/24 24 日本精神神経科診療所協会学術研究会
千郷雅史
淡路
兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
6/27~6/28 25 日本がん予防学会総会
今井田克己
高松
サンポートホール高松
6/27~6/28 41 日本がん疫学・分子疫学研究会総会
本荘哲
高松
サンポートホール高松
6/28~6/29 54 日本肝癌研究会
中島収
久留米
久留米シティプラザ
6/28~6/29 30 日本内分泌外科学会総会
伊藤公一
札幌
札幌プリンスホテル国際館パミール
6/29~6/30 33 日本老年精神医学会
川勝忍
郡山
ビッグパレットふくしま
6/29~6/30 19 ホルモンと癌研究会
鈴木貴
仙台
東北大学医学部 艮陵会館
7/5~7/7 12 パーキンソン病・運動障害疾患コングレス
髙橋良輔
京都
ハイアットリージェンシー京都
7/14~7/15 18 日本外来精神医療学会
小山文彦
市川
市川市文化会館
7/19~7/20 27 日本がん転移学会学術集会・総会
越川直彦
横浜
ホテル メルパルク横浜
7/19~7/21 52 日本ペインクリニック学会大会
井関雅子
東京
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール

Editor's eye

6月22日は「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」です。2001年のこの日、ハンセン病補償法が公布・施行され、2009年より厚生労働省主催による追悼式が開催されています。
ご存じのように、日本は強制隔離政策を長い間行ってきました。強制収容され、終生隔離で亡くなられた患者は多くいます。患者とその家族への偏見や差別、強制的な優生手術等々、多くの人の穏やかな日常生活が奪われ、尊厳が踏みにじられてきました。
今できることは、正しい知識と理解を持つことだとされています。このような歴史が繰り返されないことを願います。

「本当に怖いのは、らい菌なんかじゃないんですよ。
むしろ怖いのは、ハンセン病患者の苦悩をまともに見つめてくれない、
壮健たちの目ではないか。私はそう思っています。
我々の苦しみから目をそらして、これを見ようとしない、
壮健社会の目こそ怖いのです。 」
(多磨全生園入所者のことば より)

※壮健:療養所の外の健康な人

編集部I
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