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投稿日時:2017/05/22(月)

M-Review Highlight
学会アイ

No.72 2017.05.22 発行:株式会社メディカルレビュー社

肺高血圧症・肺循環領域のエビデンス発信を願って/血栓止血学の新時代/疼痛医学の未来

毎月22日は「禁煙の日」です。
「2」という数字は白鳥の形に似ていますね。ということで、22日は白鳥が2羽で「スワンスワン」→「吸わん吸わん」→「禁煙の日」として、禁煙推進学術ネットワークが2010年に制定したそうです。
また、白鳥が2羽寄り添うように見える22日としたのは、一人で我慢する禁煙ではなく、周囲のサポートを得て禁煙に取り組んでほしいとの願いが込められているからだそうです。

本号では「第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会」「第39回日本血栓止血学会学術集会」「第39回日本疼痛学会」をご紹介いただきます。ぜひご覧ください。

目次
「第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会」2017年6月2日(金)~ 3日(土)
特集 肺高血圧症の最新知見と新展開 オーバービュー
「第39回日本血栓止血学会学術集会」2017年6月8日(木)~10日(土)
血友病Bの分子遺伝
「第39回日本疼痛学会」2017年6月16日(金) ~ 17日(土)
痛みの細胞記憶とエピジェネティクス

学会・研究会開催のお知らせ

第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会

会 期 2017年6月2日(金)~3日(土)
会 長 西村正治
(北海道大学大学院医学研究科内科学講座
呼吸器内科学分野教授)
会 場 ホテルさっぽろ芸文館(北海道)
西村正治先生
第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会

このたび、第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会を、2017年6月2日(金)- 3日(土)の2日間、札幌市・芸文館にて開催させていただくこととなりました。
本邦における肺高血圧診療のレベルはかなり高いものと私は思います。実際、The Japan PH Registryに登録された患者の生命予後は国全体のデータを反映していないとの批判はあるものの素晴らしい成績です。いわゆるCombination therapyが積極的に早くから導入されたことがその一部を説明しているかもしれません。慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するBalloon Pulmonary Angioplastyが本邦で再評価され技術的にも洗練されて欧米各国が逆輸入しつつあるという現状もご承知の通りです。
しかし、残念なことは高いレベルのエビデンスとされる研究業績のほとんどすべては海外からの情報に頼っている現実も認めざるをえません。そこで、今回の学術集会のテーマを、「日本らしさの発見、学際的統合そして発信」とさせていただきました。学際的な協力・統合を経て本邦からより多くの日本ならではの基礎研究の成果・臨床診療の基となるエビデンスを発信したいという願いを込めたものです。本学術集会においてはできるだけ異なる専門分野の先生方の交流ができるよう、第1回に引き続きあえて会場数は4つに絞り、シンポジウム等のテーマにも様々な工夫を凝らす所存です。
6月の札幌はもっとも快適な季節でもあります。多くの皆様と札幌の地でお会いできることを楽しみにしております。

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www2.convention.co.jp/jphcs2017/index.html

ピックアップ
特集 肺高血圧症の最新知見と新展開 オーバービュー

血管医学 Vol.17 No.3, 7-8, 2016
福田恵一

肺高血圧症は肺動脈圧が上昇するという表面上の共通の特徴はあるものの、その病因は複雑多彩であり、疾患ごとのその成立機序はこれまで明らかになっていなかった。また、本症はそれまでは存在は知られていても、有効な治療法がなかったために、ほとんどの医師・研究者からは興味を持たれなかった。ところが、プロスタグランジン製剤、エンドセリン受容体拮抗薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬の登場とともに生命予後は格段の向上を見ることになり、本症の治療法はこの15年間で大きく進歩した。

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学会・研究会開催のお知らせ

第39回日本血栓止血学会学術集会

会 期 2017年6月8日(木)~10日(土)
会 長 小嶋哲人
(名古屋大学大学院医学系研究科医療技術学専攻
病態解析学講座教授)
会 場 名古屋国際会議場(愛知県)
小嶋哲人先生
第39回日本血栓止血学会学術集会

このたび、第39回日本血栓止血学会学術集会を2017年6月8日(木)~10日(土)の3日間、名古屋国際会議場において開催させていただくことになりました。学際色豊かな伝統あるこの学術集会を主催させていただくことは大変光栄なことと存じます。名古屋での開催は17年ぶりとなり、この間、サイエンス・テクノロジーの長足の進歩に伴い、血栓止血学領域においても様々な分野における発見や知見とともに、新たな診断法・治療法の開発に繋がった数多くの研究成果が報告されています。第39回学術集会では、テーマを「血栓止血学の新時代 -基礎から臨床への展開- 」とし、基礎と臨床、若手とベテランの研究者の方々による活発な討論と情報交換のもと、ご参加いただく方々のこれからの診療、教育、研究に役立つ情報収集の場となるプログラムにすることを目指しており、ご支援を賜りたく、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www2.convention.co.jp/jsth2017/index.html

ピックアップ
血友病Bの分子遺伝

Frontiers in Haemophilia Vol.2 No.2, 15-18, 2015
中村友紀 ほか

血友病Bは血液凝固第Ⅸ因子(FⅨ)の欠乏や異常によりFⅨ活性(FⅨ:C)が低下する伴性劣性遺伝性の先天性出血性疾患で、一般に男児に発症する。その頻度は血友病Aの約5分の1で、男児出生約25,000人に1人とされ、血友病Aと同様に関節、筋肉、各臓器などの反復性深部出血を主症状とする。血友病BはFⅨ:Cの定量により<1%の重症、1~5%の中等症、>5%の軽症に分類される。
FⅨは肝臓で合成される分子量約57,000のビタミンK依存性凝固因子で、血漿中には3~5µg/mL含まれる。生理的には、活性化第Ⅶ因子(FⅦa) / 組織因子複合体あるいは活性化第Ⅺ因子(FⅪa)によるFⅨの活性化が起こり、血液凝固反応が進行する。ヒトFⅨ遺伝子(F9)はX染色体(Xq27.1-27.2)上に座位し、全長約34kbで、8個のエクソンと7個のイントロンより構成される。約2.8kbのmRNAには、29bpの短い5‘側ノンコーディング領域、46個のアミノ酸残基からなるプレプロリーダー領域と415個のアミノ酸残基の成熟FⅨをコードする領域、さらに1.4kbの長い3‘側ノンコーディング領域が存在する。

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学会・研究会開催のお知らせ

第39回日本疼痛学会

会 期 2017年6月16日(金) ~ 17日(土)
会 長 柴田政彦
(大阪大学大学院医学系研究科
疼痛医学寄附講座教授)
会 場 神戸国際会議場(兵庫県)
柴田政彦先生
第39回日本疼痛学会

痛みの研究は、分子レベルの基礎研究から、大規模な疫学研究に到るまで、その範囲は非常に多岐にわたります。痛みによる人々の苦しみや社会にとってのマイナスの影響は、計り知れないほど大きな規模であることは周知の事実であり、改善の余地はまだまだたくさん残されている未開拓分野であるともいえます。
第39回日本疼痛学会が、わが国の痛みの研究や診療の基盤を固め、さらに発展するきっかけとなるよう、若手の研究者や医療者が出会い議論する機会を増やすなど、諸先生方のお知恵を借りながら運営を工夫しますので、みなさま奮ってご参加下さい。
痛みの研究や診療に携わる全国の先生方に、神戸でお目にかかれることを大変楽しみにしております。

 

●特別講演

「A pain-modulatory feedback circuit for calibrating emotional memory strength」
Joshua P Johansen(理化学研究所脳科学総合研究センター記憶神経回路研究チーム・チームリーダー)

「グリア細胞から紐解く神経障害性疼痛メカニズム」
津田 誠(九州大学大学院薬学研究院ライフイノベーション分野・教授)

「睡眠覚醒の謎に挑む」
柳沢 正史(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授)

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://jasp39.umin.jp/index.html

ピックアップ
痛みの細胞記憶とエピジェネティクス

Locomotive Pain Frontier Vol.5 No.1, 14-22, 2016
成田年 ほか

エピジェネティクスとは、遺伝子配列の変化を必要とせず、環境など、後生的な要因により遺伝子の転写効率に変化をもたらすことによってゲノム情報を制御する遺伝子修飾機構である。このような制御機構は、外界からのさまざまなストレスにより作動するため、痛み刺激などの過剰なシグナル入力は、細胞応答のオン/オフ機構を麻痺させ、結果的に細胞形質を変容させてしまう。こうした痛みによる微小環境でのエピジェネティクス変動は、生体防御のバランスを破壊し、生体に歪みを与えるため、それがやがて「慢性疼痛症状」を導くこととなる。このような現象は、「先行性除痛」や「痛みの初期治療」の重要性を改めて強く示唆している。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
6/2~6/4 17 日本抗加齢医学会総会
齋藤英胤
東京
東京国際フォーラム
6/8~6/9 53 日本肝臓学会総会
茶山一彰
広島
広島国際会議場 他
6/14~6/16 30 日本老年学会総会
大島伸一
名古屋
名古屋国際会議場
6/15~6/17 59 日本小児神経学会学術集会
玉井浩
大阪
大阪国際会議場 他
6/16~6/18 66 日本アレルギー学会学術大会
土橋邦生
東京
東京国際フォーラム
6/17~6/18 19 日本在宅医学会大会
葛谷雅文
名古屋
名古屋国際会議場

Editor's eye

もうすぐ6月。衣替えや夏至の季節ですね。
2017年の夏至は6月21日だそうです。
夏至の日は、関東では新小麦で焼き餅を神様にお供えし、関西ではタコを食す風習があるそうです。 また、福井では焼き鯖、香川ではうどんなど、地域によって夏至の食べ物が違うのは、日本の文化・風習の豊かさのあらわれかもしれませんね。

これから次第に日が長くなり、気温も高くなってきます。
多忙な毎日をお過ごしのことと思いますが、体調を崩されるのことのないよう、素敵な夏をお迎えください。

編集部I
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