« 学会アイ一覧へ戻る

投稿日時:2016/12/16(金)

M-Review Highlight
学会アイ

No.67 2016.12.16 発行:株式会社メディカルレビュー社

分子標的治療薬のセカンドラインへの期待/来年度の花粉症対策は?

本日12月16日は「電話創業の日」です。
1890年のこの日、日本で初めて、東京‐横浜間で電話が開通しました。当時はまず電話局にかけ、電話交換手に手動で相手の配線に接続をしてもらう、という手順でした。そのため他局の相手と通話をする際には局間の引き継ぎと繋ぎ変えを一緒に行わなければならず、かなり時間を要していたようです。

今号では「第15回日本肝がん分子標的治療研究会」「第70回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会」をご紹介いただきます。ぜひご覧ください。

目次
「第15回日本肝がん分子標的治療研究会」2017年1月14日(土)
肝がんに対する分子標的薬を用いた外科周術期治療の現状
「第70回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会」2017年1月22日(日)
総合アレルギー専門医に求められる耳鼻咽喉科領域

学会・研究会開催のお知らせ

第15回日本肝がん分子標的治療研究会

会 期 2017年1月14日(土)
当 番
世話人
泉並木
(武蔵野赤十字病院院長)
会 場 イイノホール&カンファレンスセンター(東京都)
泉並木
第15回日本肝がん分子標的研究会

第15回日本肝がん分子標的治療研究会の会長を拝命しました。この会はソラフェニブが肝がんに対して使用できるようになったときに設立され、7年が経過しています。続々新しい薬が使用できるようになるだろうという期待のもと、年2回開催されてきましたが、現在でも分子標的治療薬として使用できるのはソラフェニブのみです。
しかし、平成29年には大きな変化が期待できます。まず、セカンドラインとして使用できる薬剤が登場しそうです。そこで、セカンドラインに移行するタイミングをどのように判断するのかが重要な課題となります。第15回研究会では、1つの大きなテーマとして、セカンドラインへの移行について討議したいと考えています。 さらに、ファーストラインとしてソラフェニブを選択するのか、他薬剤を選択するのかについても大きな話題になりそうです。治験の結果しだいですが、討議すべき重要な課題がでてきそうです。
そして、肝がんの再発が重要な課題です。ヨーロッパから肝がんを根治した後に、内服抗ウイルス薬(direct acting antivirals; DAA)によってウイルス排除を行った場合に、早期に肝がんが再発し、しかも経過が不良であることが報告されました。C型肝炎ウイルスをDAAで排除した場合の新たな問題点について、討議し、さらに再発を防止することも重要なテーマになってくると思います。
免疫チェックポイント阻害薬の展開も目が離せません。皮膚の悪性黒色腫や肺癌だけでなく、他の癌腫についてもさまざまな知見が集積されてきています。7年経過して、ようやくさまざまな話題が多い研究会になりそうです。

特に第15回研究会では
(1) 肝がん分子標的治療のセカンドラインに移行するのは何で判断するか
(2) C型肝炎由来の肝がん根治後の抗ウイルス療法の問題点と課題
(3) 肝がんのどんな症例にソラフェニブ以外の薬剤を選択するか
などについて、集中的に討議したいと考えています。

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www.waaint.co.jp/kangan15/

ピックアップ
肝がんに対する分子標的薬を用いた外科周術期治療の現状

がん分子標的治療 Vol.14 No.2, 41-45, 2016
武冨紹信

肝切除および肝移植後の肝細胞がん(HCC)再発に対する分子標的薬を用いた再発予防と再発治療について概説した。肝切除後の補助療法としてのソラフェニブの効果を検証するため第Ⅲ相ランダム化比較試験(STORM試験)が実施されたが、有効性を証明することはできなかった。また、肝移植後の補助療法として、免疫抑制と抗腫瘍活性を併せもつシロリムスをベースとする免疫抑制プロトコールの効果を検証する第Ⅲ相ランダム化比較試験が実施されたが、主要評価項目である肝移植後の無再発生存率(RFS率)は両群間に有意差を認めなかった。このように、外科周術期における分子標的薬は標準治療として確立しているものはなく、今後の臨床研究の成果が期待される。

記事を読む

学会・研究会開催のお知らせ

第70回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会

会 期 2017年1月22日(日)
会 長 大久保公裕
(日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野教授)
会 場 日本教育会館(東京都)
 
 

関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会は30年の歴史を持つ耳鼻咽喉科関連のアレルギーの研究会です。
1年に1月と9月の2回開催され、1月にはその年の花粉飛散の予想や新しい治療法について、9月には臨床アレルギーの最新情報が発表されます。興味のある先生には是非出席頂きたく、お知らせ申し上げます。

 

日本アレルギー学会専門医制度:2単位(出席)

ピックアップ
総合アレルギー専門医に求められる耳鼻咽喉科領域

喘息 Vol.28 No.2, 66-70, 2015
黒野祐一

アレルギー性鼻炎は固有鼻腔の粘膜のアレルギー性炎症によってもたらされる疾患であり、これを診断し治療するには、鼻腔局所の病態を把握する必要がある。そのためには、鼻鏡検査、鼻汁好酸球検査、誘発テストは欠かすことのできない検査であり、総合アレルギー専門医はこれらの耳鼻咽喉科的な検査手技に習熟するとともに、その結果を正しく判定できなければならない。治療に際しては、くしゃみ・鼻漏型と鼻閉型に分類し、重症度に合わせて適切な治療薬を選択あるいは併用する。鼻閉が強い症例や保存的治療によって鼻閉が改善しない症例では、慢性副鼻腔炎や鼻茸、鼻中隔弯曲症の合併を疑い、耳鼻咽喉科専門医へ紹介する。

記事を読む

学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
12/17~12/18 - 脳心血管抗加齢研究会2016
南野徹
東京
秋葉原UDX
12/17~12/18 3 総合アレルギー講習会
新実彰男
横浜
パシフィコ横浜会議センター
12/19~12/21 57 日本肺癌学会学術集会
中西洋一
福岡
福岡国際会議場 他
12/23 56 日本呼吸器学会中国・四国地方会
佐藤利雄
岡山
岡山コンベンションセンター

Editor's eye

日頃よりM-Reviewをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。2016年の学会アイの発行は本号で最後となります。

今年は先生にとってどんな年だったでしょうか? 12月は、1年の締め括りの月であるためか、これまで以上にあっという間に走り去ってしまうように感じられます。
しかしそんな慌ただしい時こそ、ご自愛いただきまして、健やかに新しい年をお迎えください。

2017年も学会アイをどうぞよろしくお願い申し上げます。

編集部I
  • このメールは「学会アイ」に登録されているM-Square会員の方にお送りしています。
  • このメールは送信専用メールアドレスから配信しています。このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
  • 「学会アイ」配信先の変更は、メールアドレス変更フォームからお願いします。
  • 内容・記事に対するお問い合わせは、お問い合わせフォームからご連絡ください。
  • メールマガジン配信・停止の設定は、こちらより行ってください。
Copyright(c) 2012-2016 Medical Review Co., Ltd. All Rights Reserved.