小澤 温
(おざわ あつし)
筑波大学大学院人間総合科学学術院リハビリテーション科学教授
2023年6月17日(土)~18日(日)の2日間にわたり、日本ケアマネジメント学会第22回研究大会を「共生社会におけるケアマネジメント-超高齢社会への新たな展開」というテーマで開催させて頂くことになりました。会場となるパシフィコ横浜ノースは、横浜市の新たな中心として発展中のみなとみらい地区に位置しており、交通アクセスの利便性に富んでいます。ただし、ほとんどのプログラムは会場で行いますが、一部の講演等はWEB配信(オンデマンド配信)で行う予定です。今回の研究大会では、第33回日本老年学会総会(会長:大内尉義 国家公務員共済組合連合会 虎ノ門病院 顧問)との合同大会となっております。合同大会は2023年6月16日(金)~18日(日)にパシフィコ横浜ノースで開催されます。日本ケアマネジメント学会研究大会参加者は、日本老年学会に参加している他の学会のすべてのプログラムに参加可能になります。また、本学会の開催に先立ち、第12回アジア・オセアニア国際老年学会議(大会長:鳥羽研二 東京都健康長寿医療センター 理事長)も、2023年6月12日(月)~15日(木)に同じパシフィコ横浜ノースで開催されます。 現在、日本で直面している課題は超高齢社会が生み出している課題が複合的に重なり、ケースの問題に深刻さが増している状況がみられます。具体的には、高齢の親が障害のある子のケアをする、あるいは、高齢の親が引きこもりの子と同居している、いわゆる8050問題、高齢者の孤立と貧困の問題、障害者の高齢化問題など、いずれの問題においても、複合的なサービスを調整して解決を目指すケアマネジメント実践の必要性が今まで以上に求められています。さらに、この複合的な問題に対しては、個別支援だけでは根本的な問題解決にならないことから、公助に互助や共助を含めた重層的なケアマネジメント実践が地域で求められています。 このような社会状況をふまえて、第22回研究大会では「共生社会におけるケアマネジメント-超高齢社会への新たな展開」をメインテーマとしました。この研究大会では、これまでの(高齢、障害、子どもといった)分野別のケアマネジメントから分野横断的なケアマネジメントへの転換を目指すための示唆を得るために、介護支援専門員と相談支援専門員との連携、子ども・家庭支援、引きこもり・家庭支援、医療的ケア児・者を含んだ重症児・者の家族支援、介護者支援等の課題に関わるシンポジウムを予定しています。 この研究大会を通して多くの皆様と情報共有、情報交換の場として相互理解を深め、超高齢社会を迎える日本において、ケアマネジメント学が地域共生社会づくりに貢献するために何が求められているのかを一緒に考えていきたいと思います。ぜひとも、多くの皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
220-0012
神奈川県 横浜市西区みなとみらい1丁目1-2
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