森下 元賀
(もりした もとよし)
吉備国際大学保健医療福祉学部理学療法学科准教授
リハビリテーションにおいては多職種が協働して、対象者の生活、活動を支援していくことはいうまでもないことです。その中で理学療法士もまた医療福祉関係の多職種と連携して理学療法を行っていく必要があります。
栄養に関しては、理学療法における対象者のバイタルサインとしてとらえる必要があり、専門的な視点からの多職種との情報が不可欠です。また、運動と栄養代謝は密接に関連していることから、多職種から栄養状態を考慮した理学療法の実施が期待されています。嚥下に関しては、姿勢や活動、呼吸機能との関連が深く、これらは理学療法士の専門分野ともいえるところであります。そのため、嚥下障害を有する対象者においても多職種で役割分担、協働をしながらアプローチをしていくことが必要不可欠になっています。
栄養・嚥下理学療法は、現状では他の分野と比較しても理学療法士の専門性を生かした対象者への関わり方が十分に浸透しているとは言い難い部分があります。そのため、栄養・嚥下に関わる多職種の中で理学療法士や他職種の立場、役割を明確にして、対象者のために多職種の相乗効果を最大化することが何よりも大切であると考えております。今回の学術大会では、テーマを「栄養・嚥下分野でこれから目指すチームビルディング」として、岡山県栄養士会、岡山県歯科衛生士会、岡山県言語聴覚士会の後援をいただき、多職種連携を他の職種とともに考える機会としたいと考えております。
701-0193
岡山県 倉敷市松島288
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