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原著

サルコペニアを併存したパーキンソン病患者の運動療法の有効性について

鈴木光司會田隆志小柳穏渡邉大介樋口雄一郎渡辺雄紀関晴朗

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.5 No.1, 89-95, 2021

[目的]
サルコペニアを併存したParkinson’s Disease(以下,PD)患者の運動療法の効果を検討した。
[方法]
当院に入院したPD患者を対象とし,Asian Working Group for Sarcopeniaの診断基準を用い,サルコペニアPD群と非サルコペニアPD群(以下,対照群)に分けた。各群で運動療法前後における歩行速度,歩幅,6Minute Walking Distance(以下6MD),Berg balance scale(以下,BBS)の経時的変化と改善者数を比較した。
[結果]
対象者は37名(サルコペニアPD群9名,対照群28名)。運動療法前の群間比較はSkeletal muscle Mass Index以外の項目に有意差なし。運動療法前後の群内比較で対照群は歩幅以外の全項目に有意な改善を示し,サルコペニアPD群は歩行速度のみ有意な改善を示した(歩行速度:p<0.05,歩幅:p=0.08,BBS:p=1.00,6MD:p=0.31)。改善者数の群間比較でサルコペニアPD群のBBS改善者が有意に少なかった(サルコペニアPD群:3人,対照群:22人,p<0.05)。
[結論]
PD患者において,サルコペニア併存により運動療法の効果に差が生じることを示唆した。
「KEY WORDS」サルコペニア,パーキンソン病,運動療法の有効性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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