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Psychiatric Lecture

病態 iPS細胞を用いた精神疾患病態モデルの可能性と課題

堀内泰江森暁新井誠糸川昌成

精神科臨床 Legato Vol.4 No.1, 21-24, 2018

人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)の技術が発表されて十余年が経過した。体細胞から多能性幹細胞へのリプログラミング技術は急速に発展し,再生医療だけでなく,患者由来細胞を用いた病態解明研究,創薬研究に応用されている。精神疾患研究においても,遺伝子の寄与を考慮した疾患モデルとして,病態解析,創薬のための新しいプラットフォームとして活用されている。本稿では,統合失調症,双極性障害に焦点を当て,精神疾患病態モデルとしてのiPS細胞研究の現状,今後の展望を概説する。
「KEY WORDS」iPS細胞,疾患モデル,精神疾患,統合失調症,双極性障害

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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