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State of the art 腫瘍免疫研究の最前線

腫瘍特異抗原の同定とその機能

和田尚

大腸がんperspective Vol.4 No.2, 33-38, 2019

ヒト腫瘍抗原の同定は,特異的反応性T細胞を用い,腫瘍細胞cDNAより作製した発現ライブラリーを探索することで開花した。さらに自己抗体を用いたSEREX法は同定する腫瘍抗原の数を飛躍的に伸ばした。性質などよりがん精巣抗原,分化(組織特異的)抗原,過剰発現抗原,ウイルス抗原,遺伝子変異による抗原に分類される。なかでも近年の免疫チェックポイント阻害剤の開発では遺伝子変異抗原(新生抗原(ネオアンチゲン))に脚光が当たっている。腫瘍抗原を人工的に作製・精製することで癌ワクチン療法の基礎が成立する。のみならずこれら腫瘍抗原に対する免疫誘導は,さまざまながん免疫療法における有効性の指標として有用である。
「KEY WORDS」SEREX法,がん精巣抗原,新生抗原,ネオアンチゲン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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